ニュース詳細
「脱法ハーブ」検挙進まず9月9日 17時2分
K10048951111_1209091815_1209091818.mp4
全国に400近くある「脱法ハーブ」の業者が検挙されたケースが、ことし半年間で7件にとどまり、そのうち2件しか起訴されていないことが分かりました。
違法薬物とほぼ同じ成分が含まれていても摘発できないことが背景にあり、警察庁は、成分の構造が似ていれば一括して取締りの対象にするなど規制の強化が必要だとしています。
警察庁によりますと、吸引すると幻覚などの症状を引き起こす「脱法ハーブ」を販売する業者は、ことし3月時点で全国に389あるとされ、警察は取締りを強化していますが、ことし6月までの半年間に、違法な薬物を含んだハーブを販売していたとして、薬事法違反などの疑いで経営者らを検挙したのは、7件にとどまっていることが分かりました。
合成麻薬や大麻などとほぼ同じ成分が含まれていても摘発できないことが背景にあるということで、7件のうち起訴されたのも略式起訴を含めて2件だけで、残りの5件は不起訴か処分保留となっているということです。
厚生労働省は、脱法ハーブの成分を違法薬物に新たに指定する作業を進めていますが、成分の構造の一部を変えたものが次々と出回っているのが現状で、警察庁は、成分の構造が似ていれば一括して取締りの対象に指定するよう厚生労働省に求めています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|