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我らが高木浩光先生にキングソフトがステマ依頼を行い派手に玉砕した件で

やまもといちろう

2012年09月14日 08:08

 相変わらず、高木せんせの周辺がいちいち面白くてたまりません。

[引用]海老で鯛を釣るつもりがクジラが引っかかって来て船ごと沈没した、みたいな印象。 / “キングソフト、ひろみちゅ先生にステマ依頼 - Togetter”

 これ。いいですね。凄いですね。よりによって、と言うか、あってはならないことと言うか。もう、これを深夜帰社する電車の中で読んだときは「玉砕」という単語しか脳裏に浮かばなかったのです。もちろん仕事が終わらないので徹夜するわけなんですけれども、この一件のお陰で元気百倍眼もギンギンで、いろんな意味でありがとうキングソフトって思うのです。

キングソフト、ひろみちゅ先生にステマ依頼
http://togetter.com/li/372520
セキュリティ研究者の高木浩光先生にセキュリティソフトを販売するキングソフトから「ある相談メール」が届く
http://matome.naver.jp/odai/2134753406122247101

 そして、高木レーダーは容赦なくキングソフトをその射程に捉えることになるわけです。

 飛んで火に居る夏の虫とか、者ども鎧を!とかそういうレベルの話ですよ、これは。戦いの鐘が鳴り響いております、主に私の脳内で。ドロンジョに「やっておしまい」とか言われる気分です。

 うーん、なんだろう、この率直過ぎる依頼は。むしろ美学を感じる的な。いきなり他人にメールを送る、それも断られるかもしれないビミョーな内容を送りつけるに際し「ネット上での評判は決して良いとは言えない状況です」って書いちゃうとか。その後の高木せんせの心配するな峰打ちだ的な(略)もまた、味わい深い。何でお前らこんなにいちいち楽しいの。面白そうなの、ネットライフが。

 こういうのを読むと、ああ生きていて良かったなと思うんですよね。幸せだなって感じるんですよね。世の中にいろんな類の馬鹿がいて、そして私のような馬鹿がいる。だから世の中思い通りいかなくて愉快なんじゃないかって、そう心から生への感謝を感じるのですね。馬鹿なんだなーって。

 いいんだよ馬鹿で。中華だろうが日本人だろうが、馬鹿って本当にいいもんなんだよ。総裁選に石原伸晃が出ても許せる気がした。前田敦子が尻を出そうが、原口が代表になれると本気で信じてようが、原監督が暴力団に1億巻き上げられようが、大沼引退という一線さえ越えなければそれでいいんだって思った。

 やっぱり私たちに必要なのは、テクニックでも資金力でもない、心だ。澄んだ心と心のぶつかり合いだ。そういうのが原子レベルで衝突して弾けてこれを観測することで人類は森羅万象の深淵を覗き込んでは発狂し、さらなる衝突が繰り広げられて制御が利かなくなってメルトダウン一直線となるのだ。まさに人間原子力。人生という長い半減期をかけた譲れない戦いがそこにあるんだよ。

 いやー、頑張って欲しいな、キングソフト。使わないけど。



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