同社がこれまで四国地方に出店しなかった背景には、“ドミナント戦略”と呼ばれる高密度多店舗出店戦略がある。これは一定エリア内に高密度で出店する戦略のことで、物流、広告、店舗指導などの面で効率向上を狙ったもの。同社会長兼CEOの鈴木敏文氏も「セブン-イレブンの競争力は突き詰めるとドミナント戦略に行き着く」とまで言い切る、同社経営の根幹をなす戦略だ。四国に進出するにしても、徐々に店舗を広げていくようなやり方はとらず、一挙にドミナント的(支配的)ポジションを狙える態勢整備と時機を見計らっていたといえるだろう。
実際、今回の四国進出の方針は、愛媛県への出店を皮切りに、今後6年間で四国4県に計520店の出店を目指す計画となっている。
このニュースが報じられると、2ちゃんねるのニュース速報+板に立てられたスレッド「【経済】セブンイレブン、四国に初進出へ」では、
「四国の人がコンビニの弁当やおにぎりてこんなに旨いのかと驚愕する日がついに来たのか胸熱」(原文ママ)
「ヤフオクで都会の人に、セブンイレブンで受け取れとか言われて途方に暮れたのも思い出になるのか」
などと、四国民からはもちろんのこと、四国以外のネットユーザーからも様々な声が上がった。
また、
「そのうちセブンイレブンだらけになるぞ」
「セブンイレブンのコンビニ競争の強さって異常だよな
1個ポツンってセブンイレブン出来ると他のコンビニは潰れて周辺地域にセブンイレブンは増えるし1個他のコンビニがあるのを挟むようにセブンが2個あったり」(原文ママ)
と、“ドミナント戦略”を市民の目線から表したような書き込みも投稿されている。
今年6月にセブン-イレブンが秋田県に初出店した際には、「朝7時の開店と同時に客がレジに殺到」「駐車場が満車で入れない」などと、ちょっとしたお祭り騒ぎになっている様子がネット上で報告された。来年度は四国でも同じような状況が再現されるかもしれない!?
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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