晴れてプレミアリーグの選手として英国に入国した吉田麻也=ヒースロー空港で(原田公樹撮影)
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【ロンドン原田公樹】イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへ移籍した日本代表のDF吉田麻也(24)が12日(日本時間13日未明)、当地のヒースロー空港へ到着した。慣れ親しんだオランダ英語から脱却し、正統派の「英国英語を覚える」と意気込んだ。13日にはチームに合流し、来週には記者会見が予定されている。プレミアリーグの同一チームで日本人選手が同時出場した例はなく、チームメートの元日本代表FW李忠成(26)との同時出場にも期待がかかる。
一日でも早く念願のプレミアデビューを果たすには、戦術を正しく理解し、センターバックとしてDFラインを統率できるようになること。そのために吉田は「イギリス英語は早くマスターしたい」と宣言した。
吉田の英語のレベルは、すでにアドキンス監督が「ペラペラだった」と褒めたほど。だが本人は「全然ですよ。オランダ英語が染み付いているんで。オランダ語はマスターできなかったから、ネーティブのイギリス英語を早く覚えたい」と意気込んだ。とはいえ、英国南部のサウサンプトンゆえ、それなりに訛りはある。オランダ英語よりは、まだ正統派英語に近いが…。
さらに肝心なのは、7月に始動したサウサンプトンにいかに早くなじむか。「コンディションはいい。ただチームへの合流がかなり遅れている。コミュニケーションをとって、早くチームになじめるようにしたい」。チームはリーグ戦開幕3連敗。大きな出遅れをいかに取り戻し、レギュラーを奪うかが当面の目標だ。
契約で一度サウサンプトンを訪れた8月末には時間がなく、アドキンス監督や李忠成と会って話をしただけだった。早く家や車を決め、引っ越しを完了させるつもりだ。生活の基盤を早く築くことが、ピッチでの本領発揮に直結する。英国南部の港町で、吉田の奮闘がいよいよ始まる。
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