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【サッカー】

本田は飢える金狼!! ハングリー精神を常に持つ!!

2012年9月14日 紙面から

モスクワに向けて出発するCSKAモスクワの本田=成田空港で(斉藤直己撮影)

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オレのおなかはペコペコだ−。日本代表のMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=が13日、所属クラブに合流するため成田空港発の航空機でロシアへ向かった。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選第4戦のイラク戦に1−0と辛勝したが、本田は「(選手、チームの)成長速度がまだまだ」と納得していない。さらなる高みを見据え、金髪のレフティーは「ハングリーで居続ける」と渇望するゴールに懸ける率直な思いを打ち明けた。

 思い描く夢がある。未来がある。ならば、代表チームも本田自身も停滞することは許されない。

 本田「周りがね、どういう意識でやっているかっていうのは僕にはコントロールできないから、おのおのがね、しっかり自分に厳しくやるべきだと思うし、高い志を持って練習に励むことが大事になってきますね」

 難敵のイラクに勝った。最終予選は独走状態だ。ただ、手放しで喜べるような感触も感覚もない。本田の胸中は、盟友の長友と同じように複雑だった。

 「佑都も言っていたけど、成長速度がまだまだ。満足しちゃいけない」。決定力を欠き、格下をホームで圧倒できなかった。勝利という結果ではなく、本田はそこを見ている。凝視している。進化への思いを問われると、本田の言葉は熱を帯びた。

 「(成長を早めるために)ハングリーで居続ける。おなかいっぱいになったら、ご飯食べないでしょ、みなさん。常に飢えているという状況が、やはりサッカーだけではなく、いろんな業種に必要なんじゃないかなと、僕は思います」

 本田の考えの中心に得点がある。そのこだわりがぶれることは決してない。

 「ゴールということだけを評価される選手ではないんですけど、でも、ゴールを求めたいし、自分はそうやってここまで来ましたから、そこは1つでもゴールを取れるようなプレーをできればと思います」

 得点への過程について質問が飛ぶと、本田は「ここで話すと中途半端になるんで。そんな簡単じゃない」と断り、「(技術論じゃなく)気持ちくらいがちょうどいいでしょ、明日のスポーツ紙には」と少しだけ笑った。

 勝ってこそ反省、勝っても満足しないのが「本田節」。ハングリーにゴールを追い求めた先にだけ、目標と公言する「W杯優勝」がある。(松岡祐司)

 

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