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'12/9/13

希少電子楽器 修復で東京へ



 エリザベト音楽大(広島市中区)は12日、希少な電子楽器オンド・マルトノを、山口市出身で世界的演奏家原田節さんに貸し出すことを決めた。傷んだ部分の修復を託し、演奏活動にも役立ててもらう。原田さんの活動拠点の東京へ14日に搬出する。

 原田さんが11日に中区のアステールプラザで楽器の状態を確かめた。電源コードをつなぎ鍵盤を押すと、息を吹き返したように音が鳴った。しかし、リボンと呼ばれる装置が破損し、スピーカーの一部も欠損していた。

 川野祐二学長は「大学創立者の思いがこもった貴重な楽器を再生したい」と修復を決めた。原田さんも「演奏会に出すまでには時間はかかるが、力を尽くしたい」と話した。修復後、原田さんが広島で演奏をする話題も持ち上がった。

【写真説明】オンド・マルトノの鍵盤部分を取り外し、状態を確かめる原田さん(広島市中区のアステールプラザ)




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