尖閣諸島の国有化が決まった今週に入り、中国の上海市で日本人が中国人から暴行を受けるなど、6件の被害が発生していることが分かりました。
上海の日本総領事館によりますと、歩道を歩いていた日本人が中国人から「ジャパニーズ」と言われてラーメンをかけられ、目に軽傷を負いました。また、「日本人か」と声をかけられたうえで足を数回蹴られて打撲傷を負ったケースや、ペットボトルを投げつけられたり、炭酸飲料を頭からかけられるなど、合わせて6件の被害が確認されています。いずれも、尖閣諸島の国有化が閣議決定された今週、10日以降の数日間に発生しています。領事館では、日本人に対して、大勢人が集まる場所や深夜の外出を控え、日本人同士で騒ぐなど目立った行為をしないよう注意を呼びかけています。上海や北京では、日本人学校が安全のため運動会の開催を週末から平日に変更するなど、市民生活への影響が出始めています。