過敏性腸症候群(IBS)と腸内細菌、そして抗生物質や慢性下痢の原因や対策などについてためしてガッテンで放送。
◎腸内細菌が過敏性腸症候群(IBS)の真犯人?
腸内細菌が小腸に入り込み、腸内細菌を追い出そうとして小腸が激しく動くと、ちゃんと消化できなくなって激しい下痢を引き起こす可能性があるということです。
風邪や食あたりが要因となって小腸の免疫力が下がっていくと腸内細菌が小腸に住み着いてしまい、その結果として慢性的な下痢になってしまうことがあるようです。
◎カルシウム拮抗薬や胃薬が下痢の原因?
慢性下痢になる可能性がある薬として、カルシウム拮抗薬という高血圧のお薬や、プロトンポンプ阻害薬という胃薬、非ステロイド性抗炎症薬という鎮痛薬などがあげられていました。
◎抗生物質で過敏性腸症候群(IBS)が治る?
風邪薬やピロリ菌の除去やなどで下痢が治るということが10年ほど前から報告されていたということですが、欧米などでは抗生物質が過敏性腸症候群の治療に使われているということです。
しかし、日本では過敏性腸症候群への保険適用がないため抗生物質での過敏性腸症候群治療は認められていないようです。
さらに、むやみに抗生物質を服用することによって重大な副作用が出てしまうこともあるので注意が必要とのこと。
◎慢性下痢のタイプ
1.腸内細菌タイプ
2.大腸にバリアタイプ
◎慢性下痢の予防、対策
腸内細菌タイプの過敏性腸症候群の場合、小腸の腸内細菌を兵糧攻めにするといいということで、腹八分目の食事を心がけ、8時間以上空腹時間を確保するといいそうです。
夜中に食事をとった場合は症状が治るまで一時的に朝ご飯を抜くというのも効果があるようです。
大腸にバリアタイプの過敏性腸症候群の場合は、薬が原因になっている可能性があるので、薬を変えてみるということで治る可能性もあるとのことです。