カテゴリー : 2.暗室を作る

各暗室形態の比較

専用暗室も良い事ばかりじゃないのがお分かりいただけた事と思います。
各暗室作業場の、利点と欠点をまとめてみます。(あくまで個人的な意見です)

 
暗所の確保
×
×
電源確保
×
水利
×
×
準備の手間
×
薬品の設置
×
×
薬品の片付け
×
×
道具の片付け
×
作業能率
×
×
作業の快適さ
×
×
未使用時の快適さ
×
費用
×
拡張性
×
×
実現可能性:)
×

個人的には、通常の部屋もしくは伸ばしのみの暗室スペースを確保し、そこから(感材が光に当たらないよう)専用の水場に移動し、処理する、という形が一般家庭では一番無理が無くて良いと思います。(兼用・2のパターン)

専用の暗室は、本当に頻繁に利用しないのであれば、無駄ですよ。あるいは、何人かでグループで暗室専用にワンルームを一部屋借りてしまう、というのも良いかもしれません。それならそこで炊事をする必要は無くなるので少ない水場を有効利用できます。

専用暗室

●専用暗室の利点・・言うまでも無いが・・・

  • 勿論、作業能率はアップします。その為に作ったんですからあたりまえです。
  • ☆いつでもすぐに作業に取り掛かれる。これもあたりまえっす。

●専用暗室の難点 あぁ~なんてこと!?

  • なんと言っても他の方法と比べて費用がかかります。これはしかたないです。
  • 日常的に使わないのなら、これほど無駄なスペースは無い。 当然、暗室にしてしまった以上、例えば台所を利用した場合、 その元の機能は果たせなくなります。外食せなばなりません。仕事場ならいいですが、自宅では大変です。
  • 一番大事な点でありながら、意外に気付かず後になって唖然とするんですが、暗室を作ってしまうと、伸ばすサイズが暗室製作時の初期設定において、制限されてしまう!って事

この、難点の3ッつ目の稿、結構重要ですから、気をつけてください。
例えば・・・・下の写真の暗室では流しのサイズ上の制限から、半切がぎりぎり、基本は4切りまでです。それ以上は暗室の外にはみ出さなくては出来ませんし、それではこの暗室の意味がなくなってしまうわけです。更に風呂場はこの暗室スペースの犠牲になった物等で埋まって物置状態です。ありがちです。 と、なると全紙などの大きなプリントは外注するか、他の方法(印画紙用現像タンク等)を捕るしかなく、せっかくの特注流しも無用の長物と化してしまうわけです。

この写真の暗室は、 印刷原稿を作るという目的に特化して、合理的に作ったのですから、これでいいのです。大手通信社の暗室だって、これに毛が生えた程度のもんです。(但し3~5部屋くらいあったりします)

一方,伸ばすサイズが常に一定ではないハイ-アマチュアや、 芸術写真を製作する立場にある者としては、サイズが制限されてしまわないような暗室を作ろうとすれば、その分「広い部屋」が必要となり、予算もかかるし、かぁといって、そんなだだっぴろい暗室でも、たまにキャビネ伸ばしってのもするのだろうし、無駄が多くなりますから、熟考が必要です。

▼大全紙サイズの印画紙でも難なく扱うにはこのようなもの(プロ用厨房器具)の組み合わせで作り上げることになります。

余裕のある方はどうぞご随意に…… どうしてもスペースが取れない場合、こんな裏技もあります。

勿論、地下室があるんだけどぉ、ワインクーラーにしようか暗室にしようか迷っちゃう♪みてーな土地持ちの方は好きなように作ってね!そんで、タダで貸して下さい。

専用暗室

私が作ったのではありませぬ。。。 私の所属する共同事務所の暗室です。 仕事用に特化した設計になってます。 (つまり、印刷原稿用の伸ばしが前提) あまり快適ではなさそうに見えますが、確かにその通りです。 でも、そのほうが仕事で使う上では逆に効率アップに繋がる(さっさと終わらしてしまいたくなる)ので,一概になんとも言えません。仕事の場合、あまりに居心地良すぎる暗室は良くないです。長居する場所ではありません。

狭きスペースを最大限利用するべく 流しは特注品です。確か6~8万円程だったのではないかと思います。特注としては案外安いのかも・・引伸ばし機は、フォコマートと、G-70が入ってます。本来の流しは写真の奥の方にあり、プリントドライヤーが載っかってます。

兼用暗室・2

焼きつけ作業まで、と、薬品処理~水洗までを別けることを考えて見ましょう。

引き伸ばしだけ出来る暗いスペース(兼用暗室・1のように普段の部屋や、勿論、押し入れでも良いのですよ)を確保し、そこで印画紙に焼きつけ、では印画紙に露光をするところまで行い、遮光性のある、ボックス、あるいはタンク等に露光済みの印画紙を入れて移動、暗室化した風呂場等で現像作業~水洗をする、と言うやり方です。

一回一回移動するのが面倒なら、何枚か焼きつけた後、まとめて現像場に移動すればよいのです。移動の際の遮光ボックスですが、これは使用済みの印画紙が入っていたケース・黒ビニール袋で十分です。(てかその状態で売っている訳ですから、ちゃんと入れれば露光しません)。大きな印画紙(全紙以上)の場合は「ドラム現像機」のドラムが良いです。

利点は下記の通り。

  • これなら、兼用とした部屋や、暗室は臭くはなりません。
  • 作業後の薬品の処理は水場に集中しているので簡単で清潔です。
  • 引き伸ばし機に水がかかる事も無いし、湿気、有毒な蒸気にさらされる心配も無いため、専用暗室よりも長持ちします。
  • 定着液の匂いにむせながら伸ばしの作業をせずにすみますので、健康的です。
  • 普段は引き伸ばし機が洒落たインテリアになります:)
  • 洗い場の大きさ次第で、伸ばすサイズにフレキシブルに対応できます。専用の暗室を作ってしまうと、その暗室自体のスペース(広さ)に伸ばしサイズを限定される事もありますが、この点この方式は非常に有利です。

難点としては、下記が挙げられます。

  • 当たり前ですが伸ばしスペースと、水場の両方を暗室としなければなりません。風呂場がユニットバスなら、比較的楽(ユニットバス自体暗室になり易い)ですが、そうで無い場合暗幕などが余計に必要になるでしょう。
  • 露光済み印画紙を運ぶのが場合によってはとても不便です。複数の大量ののネガから、一枚づつプリントするのは苦手となります。一方、一つのネガから、大量にプリントするには逆に便利さすら感じます。また、大伸ばし、アーカイバル処理目的の慎重な伸ばし等で、一枚一枚じっくり伸ばすときも、一枚にかける時間を考えるとあまり不便さはありません。

この方法をよく吟味しますと「引き伸ばしの際、一切水気が無くても良い」わけですから、露光作業に支障の無いスペースだけ暗ければ良いわけです。そこでこれをもう一歩進めたのが下記です。私がはじめての事務所を持った時はこの形式で作業しました。いつ何時でも作業をしたい人にはお勧めします。

そこは、めっちゃくっちゃ狭い(変形した4畳半位)ワンルームで、ユニットバスでした。押入れすら無かったのです(T_T)……
間取り↓

そこで、 部屋の窓にかからない部分に畳一畳 位のベニヤ板を立てて、天井も板で塞ぎ、図の青い部分を 伸ばす為のスペースとして使いました。そして、現像その他の作業は、ユニットバスの中で行いました。

まぁ、小さな押し入れスペースを自作したようなものです。勿論こんなので、市販のものもあります。作るのがめんどくさい向きにはお勧めします。

(注意)
先に、伸ばしサイズに対しフレキシブルに対応できる、と書きましたが、以下に述べるよう伸ばし用小部屋を作ってしまう場合、この伸ばしスペースの広さが極端に小さいと意味がありません。伸ばすサイズを十分考慮して下さい。ちなみにこの自作のスペースでは、大全紙まで伸ばしていました。→ユニットバス程度の広さで、大伸ばしプリントの処理をする(引き伸ばし作業は別部屋で行う場合に限ります)場合はこちらもご覧下さい。

これを応用すれば、例えば、へやの角の一角を確保し、特に私がやったように板張り等せずとも、例えばタンスで一方をふさぎ、板等で、タンスの上から壁までの各辺に桟を張り、天井部分から だらりと暗幕を垂らして、夜、部屋の電気を消して作業すれば(見栄えは悪いけど)
まあ伸ばすくらいはできるスペースが出来ます。

入り口の暗幕は、ただ垂らすだけでなく、左右どちらか、あるいは両方を マジックテープを使って、タンスや、壁にくっつけて閉まる様に加工しておくと 光線漏れ防止になります。

これじゃあまりにぞんざいだって場合は、天井部は天井部で暗幕で覆ってしフタをしてまいましょう。4辺をしっかり桟に鋲でも、ガムテでも、張りつけて固定してしまいます。

渡した桟の部分にカーテンレールを取り付け、本格的なダークルームカーテンを引けば、もう一人前の暗室であるぞよ。

不思議な物で、カーテンレールで暗幕引くと、なんか凄くまともな気がしますが、上の方法より、光線漏れは多くなります。 カーテンの上部の弛みから、光が入ってきちゃうんです。

そこで、カーテンは2重にし、2つのレールの間に、巧く段差をつけられれば、カーテンの弛みから入る光を抑えられます。通常、しっかりしたまともな暗室を作る(昼間でもさぎょうできるようなものですよ)なら、暗幕カーテンは2重にします。ぶ厚いものを一つより、そこそこのものと薄めのもの2枚の方が、遮光はやりやすいものです。

▼写真屋さんに売っているビニール製暗幕ではおしゃれじゃない!という方には、こういった遮光カーテンもあります。実際こういう物の法が長持ちします。

▼準遮光とか2級遮光といわれるちょっと薄いもの。上記と二重にすれば完璧

タンスの隙間やら、天井やらから、光線漏れもあると思うけど、始めはあんまし気にしないで、夜作業しましょう。実際、かなり適当にやっても夜ならばモノクロプリント作業には十分です。場所によっては専用の暗幕すら必要ない?かも。(当たり前だが部屋の電気は消そうね(笑))

何も露光していない印画紙を10分~20分程置いといて、現像してみてださい。それと、現像せずに定着だけしたものと、比べてみてください。濃度に違いがあるようなら、光線かぶりの可能性があります。タンスの隙間には細く切った板や、厚紙等で少しずつ遮光性を補強しませう。

それより、くれぐれも耐震構造だけは保って下され。タンスに押しつぶされたくなければ、地震があったら、すぐ出てくる事。天井に物載せないこと!タンスもしっかり耐震器具で固定する事。

断念したほうが良い場合

伸ばし場水場」が例えば「1階と2階」とか「母屋と犬小屋」「東京と大阪」のように、極端に離れた場所にしか確保できない場合は難しいかもしれません。でも、やっている人もいるので、できない事はないです。

ちなみに私は学生時代、家(八王子)で夜焼きつけた印画紙を大学(江古田)まで持って行って(勿論遮光性のあるボックスに入れて)、学校の暗室で現像~水洗した事が何度かあります。

一見馬鹿みたいですが、そもそも写真のフィルムってそうでしょう?外国で撮影しても大抵現地で現像しないで持って帰ってくるんですから。

引き伸ばしの焼付けも「一種の撮影」だと思えば良いんです。日本で引き伸ばしの露光をしてアメリカで現像しても一向に問題はありません。(フィルムと違って印画紙の場合は、露光してから現像まであまりに時間が経つのはあまりよろしくないですからほどほどに)

斜光線のあるボックスったって対しものは必要ありません。印画紙を買った時箱と黒ビニール袋が入っているのでそれを使うだけです。

兼用暗室・1

正直言って、お風呂や、押し入れ暗室では、やっててあまり楽しくないです(笑)やはり、本来の部屋で作業する方が快適に決まってます。 なにより、冬、真夏にそれを感じます。 遮光出来ればもうそこは暗室です。問題は、何処で、現像、定着、水洗をするか?ってこと。 何処までの処理を、通常の部屋で行うかが問題となります。

兼用暗室・その1::薬品処理まで、と水洗場所を別ける方法

現像処理の際、一体何処まで暗くしていれば良いのか(いつ電気つけて良いのか?)という点ですが、科学的に言えば現像後「停止液」に浸け、現像過程が一切ストップした時点となります。この時点で明るくしても、露光した銀はもう一度現像されない限り黒くはなりません(あくまで化学として)。

これを定着液に入れれば、この「未現像」の部分の銀は現像されないまま定着液によって除去されます。(逆に現像液に戻すと真っ黒、?いえいえ、ソラリゼーションという面白い現象が起りますがそれはまぁおいおい別項で。一度停止液に浸けた印画紙を現像液に戻してはいけません。現像液が中和してだめになっちゃいます)
但し、停止液は現像処理を続けるにつれ中和し効果が落ちてくるので、完全に現像処理の化学変化が止まったかどうかの判断が難しいので、通常は「定着液に浸け、処理時間の半分程度過ぎてから」明るくします。その後の処理は明るい場所で構いません。

そこで、引き伸ばし~定着までを兼用の部屋の入り口、窓などに暗幕を張り、暗くして、後の処理を風呂場や流しで行う、というパターンが考えられます。

最大の利点は、冷暖房関連です。普段の部屋なわけですか快適です。他にも風呂場で全て行う場合と異なり、引き伸ばし機の移動がいらない事や風呂場は水洗のみですので、暗室化する必要はありませんし、電源の確保など新たな設備は必要ありません。

一方兼用としてしまった部屋に「現像」「停止」「定着」までの各液の用意をするのは面倒です。廃液の処理も大変です。持っていこうとすると、たいていこぼします。(まぁ、これは、押し入れを暗室にした場合もおなじですが)危険すぎる!

私は、初めは風呂場でやっていたのですが、その度引き伸ばし機を移動するのが面倒になり、風呂場では「水洗」のみとし、伸ばし、現像~定着までを自分の部屋でやってしまう事にしました。定着まで済ませているので、そこから風呂場まで(の道のり)は、明るくて良いわけです。 しかし、残念な事に、押入れでやるのと同じように、部屋が定着液臭くなるのが難点です。しかも、押入れなら、押入れだけが臭いのに、これだと、部屋中くさくなる・・・(T_T)

押し入れ暗室

写真学校学生御用達。

下宿してる人、風呂無しアパート向き。

押入れに物があんまし入ってない事が前提です。もう、押入れの床は定着液臭くてたまりません。すげぇです。が、知ったこっちゃ無いっつーくらいの意気込みが欲しいところです。

基本的にこういうお宅はお風呂がありませんから、水洗は台所か、共同炊事場で行います。あまし夜中にやると近所迷惑なので、昼にやりましょう。もっとも、そういった下宿は元々日当たりが良好で無いので、遮光性はあまり問題ありません(笑)。では早速作ってみましょう。

  1. まず、「ふすま」をとっぱらいます。
  2. 次に一応ビニールシートなどを、あくまで気持ちで敷きます
  3. バット、伸ばし機、ランプなどを適宜セットします。
  4. 押入れの上の「桟(さん)」の部分に画鋲でも、カーテンレールでもガムテープでもなんでもいいから、暗幕をセットします。この場合できるだけ大きな暗幕を使う事。
  5. 暗幕を背にしょって、男らしく汗だくになって作業します。

利点は・・特に無いが、お手軽です。それ以外のすべてが難点となります。

@@@ 断念したほうが良い場合 @@@

  • 清潔好きな彼女がいる場合(嫌われます)
  • 礼金敷金を、どうしても返してもらいたい場合(どうせ帰ってこないよ~)
  • ドラえもんなどが住んでいる場合(帰って貰え!)

お風呂場を暗室にする

定番です。

大抵、家の北側にあり(直射日光が入りにくい)、あまり窓も無いし、水は豊富(当たり前か・・)。
風呂なので,作業終了後の片づけが「ざんぶざんぶ」とおおらかに行えて、清潔です。ついでにてめぇも風呂沸かして入っちまえば、定着液臭くなりがちな写真マニアの悩みも一挙に解決です。(電気物は先に片しちゃってね。でないとかなり痺れます)

難点は、準備が結構面倒くさい。だから、たまにやる派向きです。夏はあちいし、冬はさみーです。
その度かたつけなければ、風呂に入れない事。引き伸ばし機、暗室電球の電源の確保が難しい事、冷暖房が難しいくらいなもので、初心者向きです。ユニットバスならより簡単に暗くできます(狭いので六切り伸ばし以下までがせいぜいと思ってください)

少々換気扇や煙突や、通気口から光が漏れてるような気がしても、 気のせいとして、とりあえずやってみて! (とりあえずはモノクロの引き伸ばしからね)意外と影響ないでしょう。丸1日印画紙裸で置いといたりしなけりゃ、たいていは大丈夫ですよ。夜なら完璧です。

では、実際に作ってみましょう◇
まず暗幕を張りましょう。
窓は小さい場合が多いから、もしかしたら、遮光性の有る板切れをうまいことはめ込むなり、打ちつけるなり(笑)してもよい。

もし、直射日光が入る場所に風呂場がある様なら外に廻って、外と内側両方を遮光するとよいです。(この場合は、夜しか作業しない方が楽かもしれない)

電源コードは風呂場の外から引っ張ってくる事になると思いますが、出きるだけ水場から離すように。感電してもしらないよ! (笑・・・・ってる場合じゃないぞ)

一般的に、風呂桶の蓋の上に引き伸ばし機を置くっつーパターンになります。フタは、ぐらついたり、へこんだりするようなら、しっかりしたものを別に用意しなければなりません。伸ばしの際はやはり、身体を洗う時座る椅子の上に座る羽目になるので、なんか寂しいですが、別に新たな椅子を用意するほどのものでもあるまい。ユニットバスの場合はやはり、便座の蓋をしてその上に座ることになる。便座カバーは丈夫なものにしないと壊れるからご注意。蓋をしないで座るという手もあるが……味噌クソ一緒っぽくてなんといいますか……ある意味便利?

バットは床に置くなり、風呂桶の中を利用するなり、各自Myバスルームの仕様に合わせて、適宜使い易いように配置してください。 あと、風呂場への入り口に暗幕を垂らせば、出来あがり。簡単です。
*くどいようだが、まずは、夜になってから作業しましょう!

バリエーションとして、脱衣所があるなら、そこも遮光して、引き伸ばしは脱衣所で、現像処理、水洗は風呂場で、とすれば、電源確保も漏電の心配もなく、さすがです。難点としては脱衣所に付き物の鏡に己の姿が暗室ランプの赤い光りでぼんやり映って不気味です。

(>_<)断念したほうが良い場合(>_<)ザムネン!

  • 家人に風呂好きがいる場合(嫌われます)=嫌われましょう!
  • ユニットバスで、家族持ちの場合=作業中トイレ使えません。きっと嫌がられますので嫌われましょう! (いやこれは辞めた方がよろしい)
  • 大型の引き伸ばし機をお持ちの場合=セッティングだけで疲れます。他の方法を模索するのが賢明です。
  • 余りに日当たりが良すぎる、眺めの良いヒノキ作りの素敵なお風呂をお持ちの方=暗室くらい別に作れこのやろう!

暗室の作り方

暗室を作る、というと、かなり大げさな印象があります。作るのも大変です。
予算もそれなりにかかるし、なにより、部屋選びの時点から、暗室作成の事を頭に入れて部屋を建てる、(借りる)など、していない人が殆どでしょう。既に住んでる部屋を思い立って暗室に!と言っても 本格的なものを作るには相当な労力が必要になります。しかし、頭を使えば暗室作業そのものは、意外に簡単に出来ちゃったりするもんです。

「暗室を作る」などと、初めから構えずに、まず、作業場を確保する といった気持ちで始めるのでよいと思います。

暗室作業に最低限必要な事は,

  • 暗いこと(暗く出来る事)
  • 電気が来ている事(引き伸ばし機や、暗室ランプに必要です)
  • 水道(水)が確保できる事
  • 排水路が確保できる事
  • 作業スペース

以上です。結構難しいですか?や、実際難しいんですけどね :)

何が一番やっかいか?と言うと、「暗くする」ことだと思われ価値です。でも後で詳しく書きますがカラーの引き伸ばしをするのでなければそれほど難しくはありません。、住んでいる環境に左右されますが「夜」しか作業しないなど工夫次第でどうにでもなっちゃったりします。(実際カメラマンは昼写真を撮り、夜伸ばす方という生活になりがち)
むしろ、「水場の確保」の方がやっかいです。あと、暗室は「臭い」。薬品は有毒。さてどうしましょうかね。

でも良く考えてみてください。なにも、暗室作業を全て単一の部屋で行う必要は無いんですね。次項で、色々パターン別に見てみます。

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