埼玉県川越市で今年１月、当時、同市立中学校２年だった男子生徒（１５）が同級生３人から暴行され、意識不明となる事件があり、男子生徒が入学直後から同級生の少年からいじめを受けていたことが１３日、市教育委員会などへの取材で分かった。男子生徒は現在も意識不明の状態という。
市教委などによると、男子生徒は事件前、授業中に少年らとけんかするなどトラブルになっていたが、担任教諭らは生徒がいじめられているとは思わず、それぞれに口頭で注意するだけで済ませていたという。
事件を受け、同学年の生徒全員にアンケートを行ったところ、男子生徒が入学直後から、同級生３人に暴行されたり、からかわれたりしていたことが判明、いじめを把握した。
男子生徒は今年１月５日、同じ部活だった３人に部活動後、近くの公園へ呼び出され、全身を殴る蹴るなどの暴行を受けた。３人は県警に傷害容疑で逮捕され、２月に少年院に収容された。
県警によると、少年らは逮捕後の調べに「ばかにした態度にむかついた」などと供述。１対１の「タイマン」と称して男子生徒を取り囲み、順番に暴行した疑いがあるという。