李大統領「日本が極右主義に向かっている」

クリントン長官との会談で言及

 韓国大統領府(青瓦台)の関係者は11日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が9日に行われたクリントン米国務長官との会談で「日本が極右主義に向かっている。北東アジアの平和のため、日本は極右的な態度を捨てるべきだ」と述べたと伝えた。李大統領とクリントン長官はロシア・ウラジオストクでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に際し、現地で会談した。

 李大統領の発言には、米国に対し、韓日関係を仲裁するより日本の誤りを積極的に指摘してほしいとの意図が込められているようだ。クリントン長官は9日の記者会見で、韓日の首脳とそれぞれ会談し、領土問題に関する冷静な対応を呼び掛けたことを明らかにした。

 一方、ノルウェーを訪問している李大統領は11日、オスロ大学で講演し、北欧諸国が多くの紛争を経て100年近く平和を維持してきたことに触れ「誤った歴史に対する真の反省と省察こそが本当の平和の礎になる」と指摘した。欧州を引き合いに出しながら、日本に正しい歴史認識を持つよう遠回しに訴えた格好だ。李大統領はまた「歴史的・文化的背景や政治・経済状況が違っても、平和に向けた人類普遍の倫理・道徳は違わないと信じている。北東アジアでもこれが切実に必要だ」と述べた。

オスロ= 崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者
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