20代男ら「度胸試し」と称し江南大通りをふさぐ

「退屈だから」との理由で車道に20分座る

 「度胸試しゲーム」と称し、白昼にソウル市の江南大通りで車道に立ちはだかった20代の男が、警察に検挙された。

 江南警察署は、今月11日午後2時ごろ、江南大通りの往復8車線の車道のうち、地下鉄江南駅から新ノンヒョン駅方向に向かう3車線に、プラスチック製のいすを置いて座り、車の通行を妨害したとして、A容疑者(23)=無職=を書類送検した、と発表した。警察はまた、反対車線でA容疑者と同じように車道にいすを置いて座り、交通渋滞を招いたB容疑者(23)=無職=の身元を特定し、近日中に事情聴取を行う方針だ。A容疑者らの危険な「ゲーム」は、市民の通報で警察が出動するまで、約20分にわたって続いた。A容疑者らが車道に座っていた約20分の間、往復8車線の道路では激しい渋滞が発生した、と警察は説明した。

 警察によると、近所の遊び仲間のA容疑者らは、ただ「退屈だから」という理由で、白昼にこのような行動に出たという。A容疑者ら5人はこの日、一緒に食事をしていたところ「誰が一番度胸があるか試してみよう」という話になり、道路をふさぐことを思いついた。ソウル市永登浦区で母親と一緒に暮らしているA容疑者はこの日、友人たちと江南区にやってきたとのことだ。警察の調べに対しA容疑者は「酒代を賭け、誰が一番長く車を止めていられるか競うことにした。信号が3回変わるまで持ちこたえられたら勝ちというルールを決めた。単なるいたずらで、友人たちと遊び半分でやったことだ。警察が出動するとは夢にも思わなかった」と供述しているという。

 警察の関係者は「一緒にいた友人たちは、A容疑者とB容疑者の行動を止めるどころか、水を差し入れるなどして扇動した。A容疑者らは皆、酒に酔った状態ではなかった」と語った。

チョン・サンヒョク記者
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