2012年09月13日

読売新聞読者には教えたくない「ストローク」@


今朝の朝日新聞は、2008年に起きた秋葉原連続殺傷事件の裁判結果「二審も死刑」を報じていた。

加藤被告の本「秋葉原事件 ― 加藤智大の軌跡(朝日新聞出版)」を著した中島岳志・北海道大公共政策大学院准教授のインタビュー記事をそれなりに評価したい。

人との結びつきを問うた事件
<引用開始>
手記には「孤立」という言葉が度々出てくる。仕事があり、居候できる友達もいたが、彼は孤立感にとらわれていた。建前でない「本当の人間関係」への欲望は誰にでもある。彼はそれをネットで実現しようとしたが失敗した。

<中略>

あれだけ騒がれた事件だが、もう誰も被告を見ていない。それでは事件の意味は生かされない。彼は私刑が執行される時も後悔したいだろう。社会に希望はないと思っているからだ。5分だけでも彼に会い、「君が死ぬのを悔むような社会を僕はつくりたい」と言いたい。
<引用終了>

以下は筆者の講演会の資料

<転載開始>
講演資料 ストローク・コミュニケーションは心の食べもの 心の必須サプリメント

ストローク(Stroke)とは「なでる」「愛撫」という意味です。専門的には「肯定的ストローク」「否定的ストローク」などに分けることができますが、ここでは難しく考えず、ストローク = 「心の食べ物、健全な心を維持するために必要な精神的食べ物」と定義させていただきます。

あいさつをする、返事をする、握手する、ニコッと微笑む、肩にタッチする、子供を抱きしめる、褒める、手を振るなど、言葉や振る舞いでのコミュニケーションがストロークです。
「あなたがそこにいることを知っていますよ」「これからもより良い関係でいたいですね」というメッセージがストロークなのです。
外国の映画を見るとキスやハグ(Hug)などのタッチストロークが数多く見受けられますが、日本社会では言葉による情緒的、精神的なストロークがほとんどといってよいでしょう。

人は物質的な食べ物だけでは生きていくことはできません。「心の食べもの」ストロークが必要なのです。ストローク「心の愛撫」「心の食べもの」を得るために人は生きている、といっても過言ではありません。
そして、ストロークが不足すると「ストローク欠乏症」に陥り、その人らしからぬ行動をとってしまいます。その人らしさを失い「反抗的行動」に出てしまうのです。それが発展すると「事件」に進んでしまうことにもなるのです。
職場でも家庭でも、小さなストロークの積み重ねが大切です。ストロークが不足するとギスギスした人間関係になってしまい、職場では生産性の低下につながり、家庭では家族間のコミュニケーションに支障をきたすようになってしまうのです。

そうはいっても、とお思いでしょう。「照れくさい」「性に合わない」と思われるのは当然です。なぜならば、今までの日本社会は「黙って目を見ろ、何にも言うな」「以心伝心、阿吽の呼吸」を是としてきたからです。
それでも、接客現場などの職場では、こちらから相手に対して、積極的にストロークを与えていかなくてはなりません。

ディズニーランドでは、キャストはゲストに「積極的にフレンドリー」していますが、あなたの職場では、あなたはお客様やスタッフに「積極的にストローク」することが、あなたやあなたの会社が光り輝く秘訣であるのです
ディズニーランドの格言の一つをお教えしましょう。それは、「あいさつは先手必勝」ということです。ストロークも先手必勝と言ってもよいと思います。相手より早く、あいさつの言葉を掛ける。こちらから相手に目を合わせる、会釈するなどの言行を意識しましょう。

だまされたと思って今日から「積極的にフレンドリー」「積極的にストローク」を「先手必勝」で行ってみて下さい。
明るく、みずみずしく、そして魅力的になります。元気になります。開放的になり、回りの人との関係も良好になります。いきいきとしてきます。自分に対する自信がつき、やる気も高まります。良い仕事の成果を生み出すことができるようになります。
決してうそではありません。ディズニーランドのキャストたちがこのことを実証してくれているのです。

ディズニーランドのキャストは「幸せポイント」をゲストの「はーとディスク」に「積極的にインプット」しています。一日何百回とキャストはゲストとストロークの交換をしています。ありがとうの言葉や、手を振り返してもらうなど、ゲストからいただくストローク、つまり「心のたべもの」があるからこそ、ディズニーのキャストは皆、元気一杯なのです。
<転載終了>

加藤被告の気持ちが筆者には痛いほど分かる。悪魔の使者、読売新聞の門間順平は、我が家のストロークシステムを粉々にぶち壊した。そして、家族はストローク欠乏症に陥り、現在も苦しんでいる。

中島純教授に伝えたい。「君が死ぬのを悔むような社会を僕はつくりたい」のならば、読売的エゴイズム容認主義を日本から排するしかないということを。

傷害加害者である門間順平が、一刻も早く自首する事を望む。
posted by S・C・ NAKAMURA at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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