S&P:中国の銀行収益低迷の恐れ、「大量の信用リスク」で
9月12日(ブルームバーグ):中国の銀行は「大量の潜在的信用リスク」を積み上げており、景気減速の中で収益性は今後数年で落ち込む恐れがある。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が指摘した。
S&Pは中国の銀行上位50行の調査結果を基に12日に発表したリポートで、企業の支払い延滞や預貸利ざやの縮小などが今後3-5年、中国の銀行の回復力を試すことになると指摘した。
先月の発表によると、中国の銀行3800行の不良債権残高は8年ぶりとなる3四半期連続での増加となった。4-6月(第2四半期)の利益成長率は23%と、前四半期の24%を下回った。中国は、今年に入って2回の利下げと昨年11月以降3回の預金準備率引き下げ、投資プロジェクトの承認加速でも、減速する景気を反転させるには至っていない。
S&Pの香港在勤アナリスト、曾怡景氏はリポートで「信用力の低下が中国で広がっている」と述べた。
原題:S&P Sees China Bank Profits Slumping on ‘Massive’ CreditRisks(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:上海 Jun Luo jluo6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chitra Somayaji csomayaji@bloomberg.net
更新日時: 2012/09/12 16:10 JSTニュース一覧
	
   
	
   
	
   
	
   
	
   
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