中国:習近平氏の動静伝えられず 要人会談中止相次ぐ
毎日新聞 2012年09月12日 22時12分(最終更新 09月13日 05時22分)
【北京・工藤哲】中国の次期最高指導者への就任が確実視される習近平国家副主席(59)が公に姿を見せない状態が10日以上続いている。中国政府も習氏の動静を明らかにしていない。中国指導部が世代交代する共産党大会が10月にも開かれる微妙な時期だけに、さまざまな臆測を呼んでいる。
習氏は1日に自らが校長を務める中央党校の始業式に出席。しかしその後12日まで、動静が伝えられていない。5日に予定されていたクリントン米国務長官やシンガポールのリー・シェンロン首相、ロシア当局者との会談はすべて、直前にキャンセルされた。
さらに10日には、デンマークのトーニングシュミット首相との会談も予定されていたが取りやめられ、代わりに王岐山副首相が会談した。21日に広西チワン族自治区南寧で開かれる中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会の開幕式が次の予定とみられる。