尖閣:香港船の7人上陸 計14人逮捕…入管法違反容疑
毎日新聞 2012年08月15日 21時52分(最終更新 08月16日 02時29分)
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張する香港の民間抗議船が15日、尖閣諸島・魚釣島に接近し、午後5時半ごろ、7人が魚釣島に上陸した。沖縄県警は、すぐに船に引き返した2人を除く自称・中国人の男性5人を出入国管理法違反(不法上陸)容疑で現行犯逮捕した。第11管区海上保安本部(11管、那覇市)も、船に残っていた男性9人を同法違反(不法入国)容疑で現行犯逮捕した。
野田佳彦首相は15日夜、尖閣諸島・魚釣島に香港の民間団体の活動家らが上陸したことについて、首相官邸で「法令にのっとり、厳正に対処していく」と記者団に語った。佐々江賢一郎外務事務次官は同日夜、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び、「尖閣諸島沖領海に侵入したのみならず、魚釣島に不法に上陸したことは極めて遺憾」と強く抗議した。
抗議船は漁船「啓豊2号」で、12日に香港を出港した香港の民間団体「保釣(尖閣防衛)行動委員会」の船とみられる。沖縄県警は5人の身柄を海上保安庁の巡視船で那覇市に移送し、16日朝にも到着するという。残りの9人も15日午後11時42分、巡視船に乗せ、那覇市に向け移送を始めた。