金星食:14日未明に国内で観測 23年ぶりに
毎日新聞 2012年08月14日 10時26分(最終更新 08月14日 10時47分)
金星の前を月が横切る「金星食」が14日未明、国内で観測された。晴れていれば石垣島などを除くほぼ全国で午前2時40分〜3時50分ごろに観測可能だったが、日本列島の広い範囲が雲に覆われてしまい、観測できた所は限られた。
国立天文台によると、東京では、午前2時44分に金星が細い三日月の下に消え、同3時29分に月の右側から再び現れた。雲のため、地上から肉眼では観測しにくかった。
今回の金星食は、天候さえよければ、23年ぶりに夜間に全国の広い範囲で観測できるはずだった。次に同じような好条件で観測できるのは、51年後の2063年5月になるという。【斎藤広子】