ロンドン五輪閉会式:次世代の息吹…土井選手ら晴れやか
毎日新聞 2012年08月13日 11時07分(最終更新 08月13日 12時44分)
【ロンドン小林慎、川崎桂吾】近代スポーツ発祥の地・英国で繰り広げられたアスリートたちのうたげが終わった。ロンドン五輪は何人ものヒーローやヒロインを生んだ。一方、敗者にもそれぞれドラマがあった。史上初の「ソーシャルメディア五輪」とも呼ばれ、よりグローバルに広がった今大会。4年間の緊張から解放された12日夜(日本時間13日午前)、選手たちは競技や国籍の枠を超えて閉会式に臨んだ。
◇吉田選手が旗手
新旧の著名な英国のアーティストが入れ代わり立ち代わり熱唱し、まるでコンサート会場と化した五輪スタジアム。午後9時半、各国の国旗と旗手が入場した。開会式に続き旗手を務めたレスリング女子の金メダリスト、吉田沙保里(さおり)選手(29)は、リラックスした表情で、観客や選手仲間に手を振りながら行進した。各国の選手たちはスタンドなどさまざまな場所から登場。紺色のトレーニングウエア姿の日本選手団も日の丸と英国旗を手に、いくつかのグループに分かれて続いた。