■関西の百貨店競争第2幕へ
阪急うめだ本店が位置する大阪・梅田地区では2011年春、JR大阪三越伊勢丹が開業し、大丸梅田店が大規模な増床に踏み切った。全国でも屈指の売上高を誇る阪急うめだ本店の増床で、大阪を中心とする関西の百貨店競争は第2幕が上がる。
「梅田の集客力は飛躍的に高まる」――。エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)の椙岡俊一会長は言い切る。増床や開業で地域としての競争力がアップ。商圏が広がり、限られたパイを奪い合う消耗戦にはならないと説く。
ただ他の店にとって阪急うめだ本店は脅威そのものだ。大阪から離れている、そごう神戸店でも「(JR大阪三越伊勢丹やルクアが開業した)11年5月と同様、大阪に一時的にお客が流れる可能性がある」と懸念するほどで、対策に迫られている。
大丸梅田店とJR大阪三越伊勢丹は10月に共同で催事を開く方針だ。これまでも紳士服の催しなどで連携してきたが食品にも対象を広げる。弁当やスイーツなど複数のテーマでそれぞれ商品を開発し、対決させて集客につなげる企画などを検討中という。
やや離れた大阪の難波や天王寺・阿倍野では、業態の垣根を越えた取り組みが活発になりそうだ。高島屋大阪店は15日から、南海電気鉄道が運営する「なんばパークス」などと組んでファッションイベントを開く。近鉄百貨店阿倍野店も東急不動産の商業施設「あべのマーケットパーク キューズモール」と連携。冬場の催しを一緒に企画してエリアの魅力を高める。
関西の百貨店の商圏が急速に広がる一方、個人消費の回復は遅れている。店舗間、地域間の競争は激しくなるばかりだ。大阪では13年夏、近鉄阿倍野店の増床開業も予定されており、百貨店競争の行方は予断を許さない。
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