エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は12日、増床工事を進めている阪急うめだ本店(大阪市北区)の詳細を発表した。専門性にこだわった22の売り場をつくり、富裕層や若年層を取り込む。全面開業は11月21日。商圏をさらに広げて初年度5000万人の来店を見込む。JR大阪駅に三越伊勢丹が出店してから約1年半で、関西の百貨店競争は新たな局面を迎えそうだ。
「名古屋から九州まで」――。大阪市内のホテルで記者会見したH2Oの椙岡俊一会長は、阪急うめだ本店が広域から消費者を呼び込めると語った。関西を地盤とするが、阪急メンズ館(大阪市北区)には名古屋からの来店も目立ち、九州では博多阪急(福岡市)の展開で知名度が高まっている。阪急うめだ本店では、その強みを最大限発揮したいとする。
増床工事は600億円を投じ、7年がかりで進めてきた。10月25日には増床部分を先行開業する。開業初年度の売上高目標は隣接する阪急メンズ館と合わせて2130億円。実現できれば百貨店として国内最大級となる。子供服などを販売している阪急イングス館(大阪市北区)は11月18日に閉じ本店に取り込む。すべての工事を終え、11月21日に全面開業する。
集客の起爆剤となるのが「ワールド」と名付けた22の売り場だ。例えば20代女性を狙った「うめはんシスターズ」「うめはんジェンヌ」では、国内外のアパレルだけではなく、化粧品や靴、アクセサリーも並べてトータルコーディネートに努める。50~60代が中心だった客層を広げ、売上高の底上げを目指す。
高揚感を演出するため非物販エリアにも知恵を絞る。9階から12階までの巨大な吹き抜け広場のほか、館内24カ所にイベントスペースを設けて情報発信に努める。音響効果にも気を配り、全館で1100台の特注スピーカーを取り付ける予定。非物販エリアの合計面積は1万6000平方メートルに達するが、楽しく散策してもらうことを優先する。
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