EM菌が放射能を除去するの?!
EM菌が 放射能を除去してくれるという話。
友人から そう聞いた主人は それで海の水も浄化できないかとドキドキしたそうです
ほんとにそんなことが可能なんだろうか。
これから放射能で汚染されてしまた土と水をどう回復させていけるのかは大きな大きな課題になってきます。
土と水が無かったら 私達は生きてゆけない。
それでも、これからの世界を救うのはバクテリアや菌のような気がしています。
まだ私も よくわからないのですけど。ほんとに そうだったらいいな
体内被曝にも効果があるの?うーん。もっと知りたいです
以下転送文は下記のサイトで見つけました。
rimaroom.jugem.jp/?eid=634&guid=ON&view=mobile&tid=2
==========================
EM開発者比嘉照夫教授の講演録が見つかりました。
その中から放射能に言及している部分を抜き出してみました。
http://www.emro.co.jp/interim/data/2003/HIGA/index.htm
EMフェスタ2003 比嘉照夫教授 講演会
2003.11.16
いろいろ試しているうちにEMには非イオン化作用すなわち、電気を帯びさせない力があるとか、いろんな有害な波動が消えてしまう、
放射能さえもコントロールするという重力波が関与していることが分かったんです。
しかし、これもチェルノブイリの原子力発電所の事故が起こらなかったら、こういうことにはならなかったんです。
私はEMで放射能の対策をやろうと思い、日本国内でいろいろ試したんですが、厳しい条件ばかりで思い切り実験できないんです。
それなら困っているベラルーシに直接乗り込んでやろうと考えました。
結果として、昨日EM医学国際会議でコノプリヤ先生に発表いただいたような、原爆症、要するに内部被爆対策にも使えるようになったんです。
http://www.emro.co.jp/interim/data/_expo03/HIGA/index.html
シンポジウムプログラム 2003.1.29
琉球大学農学部教授 比嘉 照夫講演
どんな汚染でもと言うと「じゃあ放射能はどうなんだ」と言われます。私はベラルーシ、ウクライナでその実験をずっとやってきました。
放射能が多少残ってる所は生育も収量もいいし、味も良いのですよ。EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わないんです。
これは物理学者、誰も絶対信じません。
でも私がやったのではなく、その国の化学アカデミーの研究機関がやっている。ようするに放射能と言えどもEMにかかったら最後、土の中の太陽に変わってしまうのです。土の中のエネルギー。
ですから世界のどんなひどい状態でも対応できるのです。
http://www.emro.co.jp/interim/data/98/P/P.html
1998-11 EMフェスタ98 パネルディスカッション
比嘉 EMを総合的に使えば、ダイオキシンはもとより環境ホルモン、重金属、有害化学物質などは、すべて無害化できると私は言い切っています。
これはなぜかと言いますと、この7月にチェルノブイリの風下になったベラルーシ放射能汚染地帯での過去3年間の総括を行い、放射能の被害は確実にEM-Xで押さえられるという発表も頂きました。
そこで、核種をある程度動かせるとの報告もありました。
核種とはストロンチウムなどの物質のことで、この核種が動くということは今の物理学では絶対ありえない事なんです。
これをよく承知した上での話なのです。
来年からの新しいプロジェクトして、この問題点の解決を考えています。
まとめますと、放射能であれ、紫外線であれ、ダイオキシンであれ、重金属であれ全ての有害作用は強烈な活性酸素、
フリーラジカルが基になっている事が分かります。
放射能を受けると体の中で物凄い量のヒドルキシラジカルなどができて体が焼けて死んでしまいます。これが強いか弱いかの差であり、結果的にすべての有害作用が強烈な酸化作用で引き起こされているんです。
ですからEMの効果を根源から考えた場合、この強烈な酸化作用を起こさせないことにあります。
http://www.emro.co.jp/interim/data/97/p11/p11.html
1997-11 EMフェスタ97 発表大会
ベラルーシにおけるEM利用の第1次評価とチェルノブイリ災害の問題解決について
E.F.Konopiya
ベラルーシ科学アカデミー放射線生物学研究所所長
C:チェルノブイリ原発事故をはじめ、原発事故の被害処理にEM−1を利用する可能性
チェルノブイリ原発事故が起こした被害を抑えるために、EMが役にたつかどうか、このことを解明するために研究を進めています。
まず土壌から農作物への放射性核種の移行を防ぐ、つまり人間の内部被ばくをおさえるために、EM-1を土壌にまくこと。
EM-1を土壌にまくことは、Cs(セシウム)137の植物への移行を促進します。
そのさいに、小分量のEM−1を土壌に入れたときに、最大の効果があげられました。
イネ科とマメ科植物の双方で、この法則性が見られます。
強調したいのは、Cs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90は半減期の長い放射性核種であって、放射能の状況を規定するものだということです。
Sr90に対するEM-1の作用については、逆の依存関係があきらかになりました。EM-1の適用は、原則として、Sr90の土壌から植物への移行を低下させます__。
このプロセスには様々な要素が影響を与えますので、EM-1の効果はハッキリしていませんし、さらにこのメカニズムの解明が必要です。
http://www.pleiades15.net/garden/emkinn.html
EM菌の使い方 EM菌の切り開く未来
EM菌(などの良性のバクテリア)は、工業・医療・環境衛生始め多くの分野に無限の可能性を広げ人の生命にかかわるだけに半導体以上に世界を変えていくと予感している。
最近は、EM菌が放射線を消去する事が証明されている。
ロシアのチェルヌノブイリなどの放射能に汚染された土地にEM菌を散布すれば放射線が消去されるだけではなく逆に
今まで以上に素晴らしい野菜が、育つ事が証明されている。
水銀、ダイオキシン、カドミウムなど金属で汚染された土壌の浄化にも成功しています。
付き合えば付き合うほどバクテリアの持つ不思議な力に感動する。
大自然や生命は,見えない世界で働くバクテリアによって生命活動が維持されています。
それは人の知性をはるかに超えた超能力のような感じです。
詳しくはその分野の本などを読まれることを薦めます。
WHISPER FROM ABOVE サイトから典拠しました。
「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか
EM(有用微生物群)で、放射能で汚染された土壌が浄化できる、と唱える人がいる。
ネット上でもチラホラ見かける主張ではないだろうか。
なかには、「なぜこんな有用な技術を国が採用しないんだ」といった風に、怒っている人もいるようだ。
以下は、EM技術の開発者である、比嘉照夫氏(名桜大学教授、国際EM技術研究所所長、琉球大学名誉教授)の言葉である。
今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。
(中略)
EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5〜6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php より引用
なんと!たった一年で、半減期約30年のセシウム137の大半が消失するのである!
これは素晴らしい。ぜひ福島でも導入しなくてはいけない。
だが、ちょっと待ってほしい。
比嘉照夫氏の肩書きは確かに立派だ。
私は自分の経歴も明かさず、匿名でこの記事を書いている。どちらを信用するか?と言われれば、もちろん大学の名誉教授だろう。
だが、あえて言いたい。この人の言うことは本当に科学的なのだろうか?
EMと呼ばれる微生物の集まりに、本当に放射性物質を消失させる力があるのだろうか?
今回も前回と同様、「誰でも手に入る資料」をもとに、EM菌が放射性物質を消失させることができるのか、迫っていきたいと思う。
この話題は反原発活動に直接関与しないが、反原発活動家の一部は極端な自然主義(自然万歳!の人たち)と繋がっていて、そういう人たちが好んでEMを話題に持ち出すようなので、あえて取り上げた。
まず、EMとは何か?
wikipediaにも載っている、有名なものであることがわかる。
有用微生物群
有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、EM、Effective
Microorganisms)とは、1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫が、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする有用な微生物の共生体で、農業、畜産、水産、環境浄化、土木建築など様々な分野に利用されている。Effective
Microorganismsとは「共存共栄する有用な微生物の集まり」の意味の造語。通称
EM菌。
なるほど、これは単一の細菌を指すのではなく、さまざまな菌を混ぜたのものらしい。
特に、「光合成細菌」が放射能の浄化に重要であると、比嘉氏は唱える。
EMの中の光合成細菌が、放射性元素を先取りするため、作物には、吸収されないという解釈も成り立ち、また、光合成細菌が放射性元素のエネルギーを転換的に活用した結果、放射能が消えたとの推測も、あながち荒唐無稽の話ではない。
(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php)
光合成細菌というのは、分かりやすく言えば、光を使って栄養素を生み出す植物のように、光を吸収してエネルギー源とすることができる細菌のことだ。
なるほど、セシウム137は放射線を出しながら、バリウム137mを経て、最終的に安定なバリウム137に変わるが、このとき出す放射線はベータ線とガンマ線。
このうち、特に問題となるガンマ線は、電磁波、つまり光と同じもので、波長が違うだけである。
放射性セシウム→ガンマ線→ガンマ線は電磁波→光も電磁波→光合成細菌のエネルギー源となる
どうもこれが、比嘉氏の論理であるらしい。
放射性セシウムから出る放射線を、EMがエネルギーとして消費するので、安全になるということらしい。
だが、これはちょっとおかしい。
光合成細菌が、光合成をするときに使うのは、学校でも習った「葉緑素(クロロフィル)」の仲間である。
クロロフィルには、吸収しやすい光の波長がある。
光合成細菌の場合、wikipediaによれば750-850
nmの波長の光を最もよく吸収するという。
さて、ガンマ線の波長は?
およそ10pm以下である。
10ピコメートル、これはさっき挙げた750-850ナノメートルの、およそ7万〜8万分の1の波長になる。
全く波長が違う、というか、これだけ波長が違うと、同じ電磁波でも全く別物である。
つまり、光合成細菌がクロロフィルを使って、ガンマ線をエネルギー源とするのは無理がある、というか、ガンマ線を細菌に当てるというのは、菌を殺滅する(滅菌)ときや、突然変異させるときにやることである。
(ただし、ガンマ線に強い耐性を持つ細菌は存在する。しかしこれは、ガンマ線をかなり当てても死なない、という意味で、それを好んで栄養にしているわけではない)
ガンマ線を食えといわれても、光合成細菌も困るだろう。
さて、比嘉氏の「光合成細菌が放射線を栄養源にする」というのがかなり無理のあることは述べた。
だがそもそも、もっと根本的なところから検証していきたい。
なぜEM菌というバクテリアを、放射能汚染の除去に使おうとしたのか?
http://dndi.jp/19-higa/higa_40.phpによれば、チェルノブイリ事故後の土壌汚染の改善のため、ベラルーシの国立放射線生物学研究所の所長である、コノプリヤ教授と共同研究をしたのがきっかけのようだ。
では、コノプリヤ教授(E.F.Konoplya)とは、どういった研究をして、どのような結果が出たのか。
コノプリア教授が「97EMフェスタ 有用微生物応用研究会第14回発表大会」というEM研究者たちの研究発表会で発表したものが公開さているので、放射能浄化の部分を引用してみよう。
http://www.em-festa.com/back_no/97/p11/p11.html
C:チェルノブイリ原発事故をはじめ、原発事故の被害処理にEM-1を利用する可能性
チェルノブイリ原発事故が起こした被害を抑えるために、EMが役にたつかどうか、このことを解明するために研究を進めています。
まず土壌から農作物への放射性核種の移行を防ぐ、つまり人間の内部被ばくをおさえるために、EM-1を土壌にまくこと。
EM-1を土壌にまくことは、Cs(セシウム)137の植物への移行を促進します。
そのさいに、小分量のEM−1を土壌に入れたときに、最大の効果があげられました。イネ科とマメ科植物の双方で、この法則性が見られます。
強調したいのは、Cs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90は半減期の長い放射性核種であって、放射能の状況を規定するものだということです。
Sr90に対するEM-1の作用については、逆の依存関係があきらかになりました。EM-1の適用は、原則として、Sr90の土壌から植物への移行を低下させます。このプロセスには様々な要素が影響を与えますので、EM-1の効果はハッキリしていませんし、さらにこのメカニズムの解明が必要です。
EM-1の何がこうした効果につながっているのでしょうか?
Csの大半が、今なお土壌の有機物質や無機物質と結合されているという事実は、よく知られています。EM-1を加えると、植物へ移行しやすい自由な形態のCsが増加し、結合形態にあるCsは減ってきます。
このように、EM-1が放射能汚染された土壌にある核種におよぼす影響はさまざまです。核種は土壌から植物へ移行して、食物連鎖を通じて、人間の体に蓄積されて、内部被ばく線量を規定しますが、EM-1によってそのプロセスをコントロールできる可能性があります。
(中略)
そのほか、EM-1は土壌のレベルに作用して、核種をふくめて、有機物質と無機物質の状態に影響を与えますが、このプロセスは、まだ究明されていません。
科学者らしい、非常に冷静で論理的な発表である。
つまり、コノプリヤ教授は、EM菌によって、土壌中の放射性物質が、植物に取り込まれたり、取り込まれにくくなることは述べているが、
EM菌が放射能をエネルギー源にするとか、土壌中の大半の放射性物質が1年で消失するとか、そんなことは一言も述べていないのだ。
だが、比嘉氏はこの発表が気に入らなかったらしい。
2年後の1999年11月、「EMフェスタ'99・有用微生物応用研究会第16回発表大会記録集」に、こんな比嘉氏の講演が公開されている。
http://www.em-festa.com/back_no/99/e/e-001.html
私は、そのことを学者の勘というか、研究者の勘として気付きました。私は理論では仕事をしておりません。全て勘でやるんです。勘の鈍い人は研究者にはなるなといつも言っているんです。人の本ばっかり読む人は借り物の名人です。そういう意味で、私は、いろんな所に、断言的に挑戦をしました。
チェルノブイリの風下にあったベラルーシの国立放射性生物学研究所の所長でありますDr.コノプリアさんが一昨年、ここで、放射能物質に対して免疫力を落とさず、植物がセシウムは吸うけれどもストロンチウムは吸わないという意味で放射能対策にEMはすごい…ということを言われたわけです。
私はそのとき「ストロンチウムもラジカルで、セシウムもラジカルなんですから、これはEMをたくさん使えば、ストロンチウムもセシウムも吸わなくなるはずだ」と言いました。
それから、去年現場へ行って調べたときに、EMが撒かれたところだけが測定数字が低いんです。
これは今までの常識では考えられない。でも私は、その場でコノプリアさんに言いました。
「私の学者の勘によれば、放射能が減っている。セシウムも吸わなくなるであろう」と。
彼は元ベラルーシのアカデミーだけではなくて、ソ連アカデミーの放射線医学の第一人者ですから、「比嘉先生がなにを言っても…」というふうな顔をしておりました。
しかし、私は、「では、私の言う通
り、たーくさん撒いてください」と言いました。
彼はムッとしておりましたが(笑)、撒いたそうです。
そしたら、EMをたくさん撒いたところは植物が、ストロンチウムもセシウムも、吸わなくなってきて、従来安全地帯と言われている地域と同じように、EMで栽培することによって安全な作物が穫れることが分かったわけです。
それと同時に、今度は「放射能は減ったか」と、私は7月に彼に質問しました。
彼は、明確には言わずに「あなたが言ったとおりです」と答えました。
「じゃあ、どれだけ減ったんですか?」と聞くと、「15パーセント」と言ったんです。
私は、去年から「15パーセントぐらい減っている」ということを申し上げております。
これは私の勘で、ある所から教えてもらって言っているわけではないのです。
測定器の針の動きや何かを見ながら、「あ、これくらいだな」ということです。
物理学に詳しい人なら、この発表を読むだけで爆笑していると思うが、この記事は特にそういう人向けではないので、淡々と進めようと思う。
さて比嘉氏によると、1999年の7月に、コノプリヤ氏は「あなたの言ったとおりです」「(放射能が)15パーセント(減少しました)」と言ったそうである。
だが、1999年10月、コノプリヤ氏と比嘉氏は連名で、南アフリカで行われた「第6回 救世自然農法国際会議」なる場で発表を行っている。
英文なので、各自ご確認願いたいが、11月の比嘉氏の講演で出てきたような話(これが本当なら、大きな発見だと思うのだが)は全く触れられていない。1997年の講演内容とほぼ同じである。
http://www.infrc.or.jp/english/KNF_Data_Base_Web/PDF%20KNF%20Conf%20Data/C6-7-243.pdf
もちろん、7月以前の段階ですでに原稿が出来上がっていて、その内容を入れられなかった、というのはありうる話だ。
だが、「EMが撒かれたところだけが測定数字が低い」と比嘉氏が気付き、コノプリヤ氏に話したのはその前年だ。
これも事実ならすごいことだ。しかしこの内容も全く触れられていない。
コノプリヤ氏の言うとおり、土壌中のセシウムが植物中に取り込まれて、放射性セシウムの量が減少したのだろうか。
だとすれば、現在(EM菌による方法よりも)注目されている、ファイトレメディエーションに役立つのではないか・・・と思うが、それは比嘉氏の意図する所ではないらしい。
比嘉氏の発言で良く分からないのは、一体何の放射能が15%減ったのか、ということだ。
作物中の放射線なのか、土壌中のものなのか?
とにかく、EM菌によって土壌中の放射能が消滅した、ということは、コノプリヤ氏は正式には発言していないようだ(私が調べた限りなので、間違いがあればご指摘いただきたい)。
彼が言っているのは、土壌中のセシウム137が農作物に普段より多く取り入れられた、ということである。
それ以外のことは、比嘉氏の発言の中にあることで、コノプリヤ氏の発表ではないのである。
さらに翌年2000年の「EMフェスタ2000」になると、比嘉氏の主張にあるワードが登場する。
http://www.emro.co.jp/interim/data/2000/c14/higa.html
いまのサイエンスと、その向こうの見えない世界の現象というのは、全くベクトルが逆で、これまでの方法論では証明が無理だと分かったので、事例をたくさん集めながら、研究しているうちに、波動の向きが二つあることが分りました。
一つはものが壊れて、汚染を出していく波動、これは電磁波とか放射能などの悪い波動です。
それからこれとは逆に、電磁波などのひどいエネルギーを転換しながら有用な状態に変えていき、生体の持っている組織、またはこの物質が自分の形状を保つエネルギーを維持していく波動という二つがあるのです。
いまの物理学では、この波動に関することは無視されており、物質を物質として位置づけているこのエネルギーについて全く触れられていません。
しかしこれは重力波の概念の理論でいきますと、重力波が存在しているからこそ、物体はちゃんと形を整えているといえます。
これを維持するエネルギーがその物体のなかにあることを、最近認識し始めてきています。
「波動」「重力波」。
これらは物理学の用語であるが、比嘉氏の主張したいことは、そういうことではなさそうだ。
はっきり言って、トンデモさん御用達のキーワードである。
そして2003年1月のEM-EXPO(とうとうEXPOである(笑))では、
http://www.emro.co.jp/interim/data/_expo03/HIGA/index.html
どんな汚染でもと言うと「じゃあ放射能はどうなんだ」と言われます。
私はベラルーシ、ウクライナでその実験をずっとやってきました。
放射能が多少残ってる所は生育も収量もいいし、味も良いのですよ。
EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わないんです。
これは物理学者、誰も絶対信じません。
でも私がやったのではなく、その国の化学アカデミーの研究機関がやっている。
ようするに放射能と言えどもEMにかかったら最後、土の中の太陽に変わってしまうのです。
土の中のエネルギー。
ですから世界のどんなひどい状態でも対応できるのです。
「EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わない」・・・コノプリヤ氏の最初の発表では、少ない量のEM菌では、セシウム137の植物への吸収はむしろ増加するはずだった。
だが、そのあとの比嘉氏の発言(これは本当のことか確認が取れないのだが)によれば、コノプリヤ氏は「15%減った」と言っていたはずだ。
それが、いつの間にか「放射能を吸わない」に変わっている。
私が調べた限り、そういった論文は出ていないし、比嘉氏以外とそのグループ以外の研究者からも、そういった報告はないようだ。
比嘉氏は「放射能を(普段の85%しか)吸わない」という意味で言ったのだろうか。
だが、この発言を聞いた人は、「放射能を(ほとんど)吸わない」という意味でとるだろう。
このあたりが、比嘉理論の人気の秘密であり、また胡散臭さにも繋がるのかもしれない。
さらに2003年11月のEMフェスタ2003では、比嘉氏のテンションは最高潮に達する。
http://www.emro.co.jp/interim/data/2003/HIGA/index.htm
研究を進める内に、非イオン化作用までは分かったんですが、なぜ放射能や電磁波など、いろんな有害な波動がたちどころに無害かするのか。
無害かするどころか、そういうマイナスのあった所ほど効果が高いのです。
「たちどころに無害化」・・・そうですか。
そして、冒頭でご紹介したのが比嘉氏の現在のお言葉である。
今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。
(中略)
EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5〜6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。
http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php より引用
コノプリヤ氏は、EM菌の作用(かどうかは分からないが、と断った上で)土壌から植物へのセシウム137が通常より多く吸収される、と述べたに過ぎない。
しかし、それは比嘉氏の頭の中で、セシウム137は吸収されないはずだ→セシウム137を吸収しないのだから作物は安全だ→光合成細菌は放射能を栄養源にするから、土壌中のセシウム137も消失するはずだ、と、凡人には理解しがたい理論展開で、コノプリヤ氏の研究結果とは大きくかけ離れた結論を導き出してしまったのである。
だが、飛躍と思える論理も、「波動」「重力波」などの、疑似科学的な用語を使用すれば、実験的裏づけがなかろうと、現代科学で説明できなかろうと、全く問題なく説明できてしまうのである。
なぜ、国がEM菌を使った放射能除去に莫大な予算をつけないのかおおよそご理解いただけたかと思う。
最後に、「科学とニセ科学」レジュメより、EMについて引用してみよう。
EM菌はニセ科学か
1.EM菌:Effective
Microorganisms(有用微生物群)。ここでは琉球大学農学部・比嘉照夫教授の提唱になるものを指す。数十種の微生物を安定的に共生させた系とされ、ゴミ処理・水処理・土壌改良に役立ち、食料問題や環境問題はEMで解決するらしい。また、EMの産出物を濃縮したEM・Xは強力な抗酸化作用によって人間の自然治癒力を高め、生活習慣病から果てはガンにまで効くという。と、効能を長々と書いたのは、「ニセ科学」という観点から興味深いため
2.土壌微生物の利用による土壌改良や微生物を使ったゴミ処理・水処理などは、重要な研究課題であり、考え方自体は決しておかしくない。少なくとも、最初はニセ科学と無関係だったと思われる
3.いくつかの分野では実際に効果があると考えられる(ただし、学術的検証はあまり行われていないようだ。また、数少ない中には否定的な研究もある)
4.数十種の微生物を安定に共生させることが人為的に可能かどうかは疑わしい
5.食料問題や環境問題が解決するという言い方は、かなりニセ科学寄り(ただし、そういう誇張した発言をする研究者はよくいるので、ひどく変なわけでもない)
6.よい面だけがあって悪い面がまったくない技術、という言い方はニセ科学的
7.万能性を謳いだすことは、ニセ科学の兆候(特にアトピーとガンに対する効能を言いはじめたら、疑ってかかるべき)。
8.比嘉氏自身の科学知識はかなりお粗末。波動や水の記憶、ホメオパシーなどを信じていることを公言している。EM・Xの安全性は磁気共鳴分析器(MRA)で調べたとの記述あり。MRAは波動測定器のひとつ。さらに最近の著書によれば、EMの波動は重力波らしいというのだが、重力波がなんなのかも知らずに書いていると思われる。物理の常識からすれば、ナンセンス
9.他の研究者からの批判に対する対応にはニセ科学に典型的なスタイルが見られる。
10.なんらかの有用な(?)発見をした研究者が、それに「万能性の夢」を見てしまい、ニセ科学の道へ進んでいる(進んでしまった)という解釈が妥当なところか。
結論:「EM菌で放射能が除去できる」という、科学的な裏づけは乏しい。だが、疑似科学的にその領域に達することは極めて容易い。
追記1 比嘉氏とコノプリヤ氏は、EM菌の服用によって、体内の放射性物質を早く消す研究もしている。今回はこの件については全く検証できていない。こちらのほうは事実である可能性が高い、のだろうか?
追記2 県が初の見解「EM菌投入は河川の汚濁源」という新聞記事もあったようだ。
追記3 そもそも、放射性物質を「移動」ではなく「消滅」させるには、原子核の状態を、生命体がコントロールしなくてはいけないはずだ。「金の卵を産むガチョウ」ではないが、原子核を生命体がいじるというのは、化合物を合成・代謝するのとはレベルが違う。あまりにも非現実的であると思う。
※引用文中の赤字は筆者(私)によるものです
科学的・論理的な姿勢で原発の廃止を求める原発懐疑派のブログです サイトから典拠しました。
宮崎県の口蹄疫対策でEMに農水大臣から感謝状
2010/12/30
宮崎県の口蹄疫騒ぎの際、比嘉さんが無責任にも「EMを使えば大丈夫」発言をしていたわけですが、あろうことかその件で農水大臣から感謝状が出たのだそうです。
EMのサイトで比嘉さん自身が書いています。
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru40.html
読んでまず驚かされるのはこれ
.....................
私はなぜ、「絶対に大丈夫」という発言をしたのか、ということです。
EM関係者の間では広く知れ渡っているように、EMは結界をつくる性質があります。畑の4隅に、EMセラミックスやEM1号の活性液をペットボトルに入れてつり下げておくと、カラスはまったく来なくなり、ヒヨドリ等もほとんど侵入しなくなります。同時に、その内側にある作物がいつの間にか安定的に生育するようになります。もちろん、4隅だけでなく、畑を囲むように4〜5m間隔につり下げるとさらに効果的です。
畜産農家でEMを使い悪臭が外部に広がらなくなると、かって悪臭が感じられた範囲にEMのバリア(防護帯)が形成され、その中には口蹄疫のウイルスをはじめ鳥インフルエンザなどの有害な微生物の侵入をくい止める場が形成されます。EMを使っている農家は絶対に大丈夫と発言したのは、そのためです。
.......................
うーん、ペットボトルにいれて吊り下げておくと結界ができるというのは、完全にオカルトの世界ですが、もし本当になんらかの効果があるのだとすると、中身はただの水でもいいのでしょう。猫よけにペットボトルというのは現代の迷信らしいのですが、カラス除けにCDを吊るすなんてのもあります。そのたぐいの効果はあるのかもしれません。EMが「場」を作るというくだりは、ニューエイジの典型的な説明を借りてきた感じです。
いや、笑っている場合ではなく、驚くべきなのは、これほど薄弱な根拠で口蹄疫対策ができると断言してしまったこと、そして、それを信じた人たちがいることです。これ、オカルトでしょう。というと、儀式の手順もなにもきちんと決まっていませんから、本当のオカルトの人には怒られそうですが
口蹄疫対策でどれほどの人間がどれほどの努力をしたのか、残念なことに東京中心のメディアは比較的冷淡であまり実情が伝わらなかったと言われますが、ツイッターでは農水省の原田英男さんが刻々と事態の推移を伝えるとともに、さまざまな質問に答えてくれ、事態の深刻さを知ることができました。
それに対し、この完全に妄想だけで「対策万全」と言ってしまえる無責任さには怒りをおぼえます。では、EMは効いたのか
.....................
電話でえびの市の畜産農家のEM活用件数と各々の分布状況を確認した時点で、えびの市全域にEMによる結界ができていることを感知し、これで、えびの市は大丈夫であるという結論を出しました。
私は、このような背景から「えびの市は、これ以上感染が広がることがなく絶対に大丈夫です。しばらく状況を見て欲しい」旨を、口蹄疫の対策本部長の山田正彦農水副大臣(当時)に直接電話でお伝えしました。えびの市は、その後、感染が拡大しなかったので別途対応ということになり、一足先に清浄化宣言がなされました。
.....................
これ、EMとなんの関係もないですね。
しかし、山田副大臣は「比嘉先生の言われていることは十分に理解できたが、これを役所の専門家に理解させるのは、極めて困難」と言ったとのことで、山田副大臣には理解されてしまったそうです。もちろん、これが今回、感謝状を出した農水大臣(当時)です。
まあ、その後の悪臭対策のほうは微生物が効いた可能性もありますけど、防疫のほうは完全に単なる妄想です。逆にいうと、悪臭対策だけにしておいてくれれば、「そういうこともあるかもねえ」だったんですが、ウィルス対策になるという主張までされては非難せざるをえないでしょうねえ
いつもの話ですが、こういうものに感謝状を贈るというのは、なんというか、まじめに対策をしてきた人たちをひどく馬鹿にした話ではないでしょうか。
自衛隊がEMに強力したという記述はじめ、事実確認ができるといいですけれども、まあ、そういうことです
万が一また口蹄疫なりなんなりが広まる事態になったとき、「EMで結界」とか言っているあいだに蔓延してしまったら大変なので、真に受けないように
[追記]
毎日新聞宮崎版のコラムに当時の様子が石田宗久記者の署名記事としてちょっと書かれています
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20101228ddlk45070387000c.html
山田副大臣は単に邪魔をしに行ったとしか思えませんね
[追記]
まあ、感謝状は結構たくさん出てるんだということではあると思います。ボランティアで強力したかたがたとか、さまざまな企業とか。そういう意味ではボランティア活動に対する感謝状なのでしょう。ただ、どんな感謝状であれ、このように利用される危険はいつだってあるわけですね
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