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他人のIDで線量計借り労働
9月7日 0時1分

東京電力福島第一原子力発電所で、ことし7月、50代のバスの運転手が他人の作業者証で線量計を借りて現場で働いていたことが分かり、東京電力は本人確認が不十分だったとして、今後チェックを厳しくするとしています。

他人の作業者証を使って線量計を借りていたのは、作業員の拠点の施設と福島第一原発の間を結ぶバスの運転手を務めていた委託会社の50代の社員です。
東京電力によりますと、先月運転手が会社に提出した被ばく量のデータと、本人の被ばく量を管理するシステムにある値が一致しないため、会社が調べたところ、この運転手がことし7月下旬、他人の作業者証を使って線量計を借りたことを認めたということです。
会社の調べに対し、運転手は作業者証を自宅に忘れて出勤し、取りに戻る時間がなかったため、たまたまバスの座席に落ちていた他人の作業者証を使ってしまったということです。
東京電力によりますと、福島第一原発に入る際には、顔写真の付いた別のカードで本人であることを確認していたということですが、線量計を貸し出す場所では、顔写真を確認するルールにはなっていなかったということです。
東京電力は、「被ばく量の管理上、問題があった」として、今後本人確認のチェックを厳しくするとしています。

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