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岩手 被災地観光ツアーを検討
9月7日 23時31分

津波で被災した岩手県沿岸部の観光業者などが、震災後に落ち込んだ観光客を呼び戻そうと、被災地を訪れてもらう観光ツアーなどの企画を検討する会議を岩手県宮古市で開きました。

会議には、岩手県沿岸部の宿泊施設や観光関連企業を中心に40社余りが参加しました。
震災後、岩手県を訪れる観光客は、去年6月、世界文化遺産に登録された内陸部の「平泉」では大幅に増える一方、被災した沿岸部では、震災前の水準に戻っていません。
このため、会議では沿岸部に観光客を呼び戻そうと、被災地を訪れてもらう観光ツアーなどを企画し、大手の旅行会社などに提案することになりました。
会議では、津波で大きな被害を受けた宮古市田老地区の建物や防潮堤を保存し、観光客に訪れてもらうことや、平泉や内陸部の温泉地などと沿岸部との間の連携を深めることなどが提案されました。
会議の代表幹事を務める釜石市のホテルの野村亨平社長は「多くの観光客に被災地を含めた沿岸部にも足を運んでもらい、復興につなげていきたい」と話していました。
会議に参加した宿泊施設などは、ことし12月を目標に観光ツアーの企画をまとめ、大手旅行会社などへの売り込みを図ることにしています。

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