仁川国際空港が7年連続で受賞した国際空港評議会(ACI)の「世界最高の空港賞」が今年から廃止される。仁川国際空港公社は11日、ACIが先ごろカナダ・カルガリーで総会を開き、同賞の廃止を決めたと伝えた。
世界1700余りの空港が加入するACIは、1993年から毎年空港サービス(ASQ)を評価してランキングを発表しており、仁川空港は2005年から昨年まで7年連続で世界最高の空港(総合ランキング1位)に選ばれた。かつて、ドバイ国際空港が3年連続で1位となったが、7年連続は仁川空港が唯一だ。
廃止をめぐっては、欧州諸国の反発を考慮したとの見方が出ている。仁川空港の関係者は「欧州諸国を中心に、韓国やシンガポール、香港などアジアの空港が総合ランキング上位を独占しているとの批判が出ていたことから、今後は地域別、規模別のランキングだけを公表することにしたようだ」と話している。
空港サービス評価は、毎年全世界の空港利用客35万人を対象にした34分野のアンケートを基にランキングを算出。仁川空港はこれまで、出国、入国手続きの所要時間をそれぞれ16分、12分に短縮したことなどが高い評価を受けた。