金本引退に虎党絶句も「強さに脱帽」広島では「カープで終わって欲しかった」

　「アニキ、お疲れさま」。阪神の金本知憲外野手（４４）の現役引退が明らかになった１２日、大阪などのファンからはこれまでの活躍をたたえる声や惜しむ声が相次いだ。

　阪神ファンが多く集まる大阪市中央区の飲食店「きゅうじ」の店長湯場啓二さん（２７）は「え、ほんま…」と絶句。「骨折しながらも片手でヒットを打ったシーンが印象的。まだいけると思っていたので、ショックだ。昨年より今年の方が調子は良かったのに」と驚きを隠せない様子。

　大阪府池田市の居酒屋経営者の谷内章浩さん（４６）は「阪神を背負ってきた彼の強さに脱帽する。本人はもっと早く引退したかったのかもしれないが、球団やチームの状況からできなかったのではないか」。兵庫県西宮市の甲子園球場前にある店にタイガースグッズを買いに来た京都市の女性（２８）は「ただびっくり。来年もやると思っていた」と話した。

　広島市出身の金本選手は広島東洋カープにも在籍、主力選手として活躍した。同市の男性会社員（４０）は「最後は広島で終わってほしかった」。別の男性会社員（２４）は「広島のコーチとしてまた戻ってきてくれれば」と期待を込めた。