放射能の問題は、とってもデリケートです。
切れ痔のオッサンがデッカいウンコをするより
慎重にしなければ、あとでとても面倒臭くなる。
風刺であっても「差別」と言われる世の中。
言いたいことも言えない時代にありながらも
言いたい放題言うためには、かなりいろいろな
エクスキューズを打たなければなりません。
どのような意図で、どのような目的をもって、
このブログを書いているのか。一部の人たちの
嫉妬や悪意のせいで、誤解が生まれないように、
今日の『チダイズム』は、いつもの笑いはなく、
ちょっと真面目に主張をまとめたいと思います。
■ 「放射能食品ガイドライン2012」は、
たかだか一度や二度の検査で、リストに
載せられたら、企業としてはたまらない。
今まで多くの方が求めていたにもかかわらず、
この世に存在しなかった、注意すべき食品の
リストなのですが、これは『チダイズム』だけの
検査でまとめたのではなく、各放射能測定室の
データやクロスチェックに基づき、作成しました。
一度や二度ではなく、複数回、複数ロットでの
検証の上で、リストに挙げさせてもらいました。
また、次回は2013年2月頃に、最新版を作り、
その時に気を付けるものを公表する予定です。
今回、リストに載ってしまった商品であっても、
その後の検査で不検出を確認した場合には、
リストから下げる予定です。定期的にリストは
更新されていきます。
■ あえて商品名を出す理由。
商品名を出して、数値を公表するのは
「風評被害」ではないかと言われましたが、
逆に、商品名を出さずに公表することの方が
風評被害になると考えています。
例えば、朝食シリアルが代表的なものですが、
今のところ、明確にセシウムが検出されている
商品は「オールブラン」だけです。それ以外の
商品からは、ほとんど検出されていません。
ということは、「朝食シリアル」としてしまうと、
セシウムが入っていない商品まで控えるように
なってしまうので、気を付けるべき商品を明確に
することにより、他の商品には及ばないように
考えております。
■ 年上の女性にチヤホヤされて、
嬉しくなって調子こいてるんじゃないか。
できることなら、ピッチピチの女子大生とかに
チヤホヤされたいですし、はっきり言いますが、
チヤホヤされてテンションが上がることよりも、
ディスられるストレスの方が圧倒的に大きい!
毎日のように、ぶん殴りたい奴が
現れるもんで、ハゲてきてますよ!
チヤホヤされるのが嬉しくてブログを書いて
いるんじゃないかと、勝手な憶測をされている
僕ですけど、実際のところは、ディスられるほど
「やってやろうじゃねぇか!」となるのです。
ディスってくるヤツが少なければ、もうちょっと
マイルドなブログになっていたことでしょうね。
■ any_k氏との見解の違いについて。
「検出限界値以下」の数値については、
まったく意味を持たないというany_k氏に対し、
僕はかねてから「観察する価値がある」と
主張しています。
これは、これから時間をかけて証明しますが、
少なくとも「雪国まいたけ」の件については、
乾燥すればセシウムを確認できましたから、
「観察する価値はあった」と言えます。
また、「検出限界値以下」という表記ですが、
検出限界値を高く設定し、「不検出」と言って、
商品や瓦礫を流通させようとしている世の中。
「不検出」という言葉が、ごまかしに使われる
こともよくあります。
そこで、限りなくゼロに近いと考えるものだけ
「不検出」と表現し、どこまでゼロに近いのか
わからないものは、「検出限界値以下」という
表現を採用することにしました。
僕たちは論文を書きたいわけではありません。
論文を書く時には、「絶対確実」が必要ですが、
セシウムがあるかないかの「目安」が知りたい
僕たちには100%の正確さは必要ありません。
ですから、「シロ」か「クロ」の2択ではなく、
「グレー」の存在があっても良いわけです。
「シロ」と「クロ」の間の「グレー」を、一般の
人たちが見て、わかりやすいように表現をする。
だから、「検出限界値以下」という表記を使い、
情報を提供してきたのです。
絶対に「シロ」と「クロ」に分けろというのは、
「グレー」の選択権を読者に委ねるというような
平和的な解決法を無くし、食べるか食べないか
2つに分けるということになります。僕はあんまり
良い方法ではないと考えましたが、正しい科学は
分けるものだと言わんばかりのディスりっぷり。
それならば、「シロ」と「クロ」に
分けてあげることにしましょう。
ということで、今回から「検出限界値以下」の
表現をやめることにして、「検出」か「不検出」、
2つに1つにすることにしたのです。
■ ファンのためなら、日本の企業や
福島の生産者に迷惑をかけていいのか。
福島の生産者に迷惑をかけているのは、
消費者ではなく、「東京電力」であるはずで、
謝罪も賠償もないからって、それを消費者に
押し付けることは間違えています。
消費者には選択の自由がある。
仮に、検査の結果を受けて、「不検出」だった
農産物を買わない人がいても、それは福島を
差別しているわけではなく、「原発事故」とは
そういうものなんだと、ある意味では思います。
福島に「復興」が必要になってしまったのは、
僕のせいではありません。地震や津波と違い、
原発事故は人災で、東京電力と原子力ムラの
バカどものせいで、こんなことになりました。
しかし、もし僕が「僕のせいじゃないんだし、
福島の人を助けるのはイヤだよ」と言っても、
僕たちに「助けない」という選択肢はありません。
それは心情的なものを置いておいたとしても、
既に多額の税金が福島に投入されていますし、
値上がった電気代を払わないわけにもいかず、
日本で暮らしている以上、個人がどう思っても、
絶対的に福島の人を助けることになるからです。
もっとも、「福島の人を助けるための税金は
払いたくない」という人は、ほとんどいないと
思いますから、そこは問題ではないのですが、
あとは、どこまで福島の人を助けるかなのです。
自分や自分の子供の健康を害するリスクを
背負ってまで、福島の生産者に尽くすのか。
それとも、それ以外のことでサポートするので、
そういうリスクだけは勘弁してもらいたいのか。
その選択は自由であるべき。
天皇陛下のために特攻するのが美徳とされた
日本という国ですから、福島のためにリスクを
無視するのが美徳だというなら、それはそれで
仕方がないかもしれませんが、健康を守るという
当たり前の権利を失った国になっても良いのか。
「考える」ために一石投じる
ブログがあっても良くない?
自由を捨てたら、生きづらい世の中になる。
今だって、「子供を守ろう」っていう人たちが
生きづらい世の中になっているんですから。
福島の36%の子供の甲状腺に、何らかの
異常が見つかっていると言いますが、この先、
どうなるかなんて、誰にも分からないわけです。
「安全」という根拠なんて、ほとんどありません。
あの時、ただでもプルームを吸っていたのに、
「ヨウ素は2000ベクレルまで大丈夫」とか
言っていたのが悪かったかもしれません。
なにしろ、チェルノブイリの10分の1の被害で
済んだとしても、福島の人口は15倍あるので、
割合は低く済んでも、患者数は多くなるのです。
誰にもわかりません。
しかし、今となっては「わからない」ことさえも
無視して動こうとしている。時には、わからない
ことを真摯に受け止めることも必要でしょうに、
「机の上の科学」だけで安全だと言い切って、
あげくに、「放射脳」とかいう言葉で罵る・・・。
いかがなものでしょうかね?
僕の意見がすべて正しいとは限りませんが、
「福島を差別するな」と言っている人たちが、
「放射脳」という差別用語を使っている現実。
言いたいことが言えない、こんな世の中じゃ。
まさに日本は、「ポイズン」で溢れています。
放射能的な意味も含めて。