乗用車は発見された浪速区から北東約２キロの事故現場まで約１５分間にわたり暴走して回った。９日未明、大阪市淀川区内で、この乗用車が路上でトラブルを起こしているとの１１０番通報があったが、警察官が駆け付けた際、乗用車は見当たらなかった。

　事故の目撃者によると、パトカーと乗用車はいずれも時速６０キロほどで衝突し、前部が大破した。乗用車は交差点の北東のビルにぶつかり、車からは煙が上がっていたという。現場近くにいたアルバイト男性（３１）は「車内では人が倒れ、開いたドアから手が垂れ下がっていた」と不安そうに話した。一緒にいた女性も「ものすごい音が響いた。こんな事故が身近で起きるなんて」と驚いていた。【村上正、三上健太郎、深尾昭寛】