定禅寺ストリートジャズフェス:仙台で始まる 今夜まで760組演奏 /宮城
毎日新聞 2012年09月09日 地方版
仙台市中心部の街角や公園などに設置された48ステージで、760組以上がジャズやロックなどを演奏する「第22回定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台」が8日、始まった。9日夜まで。
テーマは「音楽の星・地球〜ここから〜」。各ステージでは東日本大震災の犠牲者を追悼し、復興を誓うため、楽器の調音として使われる「始まりの音」のA(ラ)音を1分間鳴らしてから演奏がスタートした。観客らは軽快なジャズやロックのリズムに体を揺らしながら楽しんでいた。
同市青葉区の「シンボルロードオデュッセウス像前ステージ」では、仙台市と福島県いわき市の男女5人からなるジャズバンド「Close2U」がトップバッター。サックスやギターでA音を鳴らしてから、しっとりとしたジャズやポップスを聴かせた。石巻市内の実家が津波で流されたというボーカルの岩佐弘子さん(37)は「震災のことを思い出しながら演奏した。亡くなった知人も天国で楽しんでくれたらうれしい」と話していた。【竹田直人】