台湾 野戦口糧

中国との緊張関係が続き、常に高い防衛体制を整えている台湾軍では、一体どんな戦闘糧食を準備しているのだろうか? 専守防衛体制で、それほど広い国土ではない台湾は長距離を移動する事も無く、ゆえに食糧補給に関しては常に温食を供給する事が可能である。 そのため個人用の戦闘糧食にそれほど凝った物を用意する必要も無いようで、現在台湾で使用されているのが見ての通り非常に軽量、コンパクトなこの野戦口糧と缶詰食だ。ただし缶詰食は基本的に個人用ではなく、数人で分け合って食べる比較的大きな缶詰である。 つまり個人用としてはA式およびC式と呼ばれる軽量野戦口糧しか現在は用意されていないらしい。 昔は米軍のMCIに似た缶詰で構成された個人用携帯レーションをちゃんと用意していたようだが、中国の食文化は基本的に冷えた物は口にしないため缶詰食は評判が悪く、現在では出来るだけ温食を配給し、どうしても温食が配給できないときの非常食と割り切った簡素な物になっている。 

それでは各々のレーションについて見てみよう。


軍用 野戦口糧A式&C式


國軍 軍用缶詰類


民間用 野戦口糧A式