●知事発表
(1)中国・吉林省延吉市への訪問について
●幹事社質問
(1)秋田八幡平クマ牧場に残されたクマの北秋田市での受入れについて
(2)職員及び知事等の給料の減額について
●その他質問
(1)北海道・北東北知事サミットについて
時間:12:59~13:37 場所:プレゼン室
(幹事社)
よろしくお願いします。
まず初めに知事の方から発表事項があるということですので、お願いします。
(知 事)
はい。私の方からは、中国の延辺朝鮮族自治州、吉林省でございますけれども、秋田県の訪問団の派遣についてであります。
この9月3日に開催されます中国吉林省の延辺朝鮮族自治州の建州、州が建った、いわゆる州ができて60周年慶祝大会というものが9月3日に開催されます。それにあわせまして、延辺朝鮮族自治州への秋田県訪問団を派遣いたします。この60周年慶祝大会には、あちらから交流の深い県であるということで、招待というか案内通知が来ております。
訪問団の総勢は52名でございます。私は訪問団の団長といたしまして、9月1日、秋田を発ちまして、5日に帰ってまいります。主なメンバーは、県議会から小松副議長ほか3名の県議会議員、秋田市から鎌田副市長、そしてまた市議会議員、そして秋田商工会議所からは三浦副会頭などでございます。
訪問の目的は、この60周年慶祝大会の出席のほか、延辺朝鮮族自治州の州長との会談及び私どもと同様に招待されます吉林省長との会談を行うことでございます。また、この慶祝大会には、秋田市が秋田市竿燈会による竿燈演技の実演のため、竿燈会の方々も同行いたします。中国政府要人が多く参加するということでございます。
ご承知のとおり、私どもと延辺朝鮮族自治州につきましては、2001年にいわゆる友好関係を持とうということで、いわゆる経済交流も含めての覚書等々を結んでおります。その後、私も一昨年かな、一昨年(平成21年)にも行っております。特に秋田の商工会議所については深いお付き合いもあります。
ということで、私からは以上でございます。
(幹事社)
この件に関してご質問があればお願いします。
(記 者)
国と国との関係では今、領土問題などで非常に日中関係ぎくしゃくしていますが、知事としては今回の訪問でこう、どんなことをお話される予定か、あるいはどんな意義があるというふうに、今後の友好に向けてあると思われるか、そのあたりお聞かせください。
(知 事)
はい。これまで2001年から10年以上交流を続けておりまして、こちらから行ったり、あちらからおいでになったり、あるいは一部、かつてはロシアを経由して貿易実績もあるところでございます。まさにこれからの吉林省というのは、これから中国で最も投資が入るところでございまして、そういう意味で確かに国と国との関係がこういう状況ですけども、今般、我々としてもですね、一部中国の都市で反日のデモが起きていたりすることから、そのような状況について相手方に問い合わせをしたことは事実であります。
ただ、延辺朝鮮族自治州からは、いわゆる通常どおり、特に吉林省のこの地域では問題がないということで、友好交流関係は様々な課題はあっても引き続き保ちたいという、そういうこともございまして、是非安心して来てくださいという、そういうことでありました。
また、これにはですね、秋田県以外に交流の実績というか、そういう交流を続けている、例えば新潟県、あるいは新潟県の県議会、あるいは鳥取県、こういうところも同じく案内状が来ておりまして、我々も確認いたしましたところ、これらのところも皆それぞれ出席をするという、そういうことで、総合的に判断して出席をするということにしたわけでございます。
また、ここの延辺の朝鮮族自治州の一番大事なところはですね、実は今回、APECがあってロシア側が出席しないんですけれども、ロシアのザルビノ港と、いわゆる沿海州の一番、朝鮮半島の付け根、あそこにこの延辺のこの朝鮮族自治州の延吉市という基地、州の州都が延吉市ですけども、延吉からですね15キロなんですね。ロシア国境まで。ロシア国境15キロ超えると港があるんです。
ですから、我々としては将来的に、そこを使った実績もございますけども、中国との物流を考えますと、いわゆる朝鮮半島をぐるっと回って、東シナ海か、あっちに入らなくても、実は秋田には最も近い位置に、ロシア側にさえ抜ければいいわけです。ただ、ロシア側がここを少しですね、やはり戦略的に、まあ余り、わかるような気もしますね。ロシアから売るものが余りないときに、どんどんどんどんそこを使われると中国一辺倒になりますので、ややロシア側がですね、そこについては、まあ開いたり閉じたり、かなりコントロールしています。
そういうことで、前回行ったときはロシア側も含めて、将来そこを自由に往復できれば日本海側の港との交流は非常に中国もしやすいし、ロシアもそれと一緒にやれるということで、そこまできてたんですけれども、まあ今こういう状況でございますけども、その位置づけは今も変わらないと。
いずれこの次の時代をにらみますと、ロシアも含めて非常に大事な、地政学上大事なところがこの延辺朝鮮族自治州であります。また、ここはですね、ご承知のとおりこのように朝鮮族自治州ですので、漢民族と違いますので、ちょっとやはり中国本土の雰囲気とは違うのかなという、そう思ってます。
いずれ、この行った中でまたどういう話になるかわかりませんけれども、私は前からお話してますとおり、国の領土問題については、これ日本としてきちっとそれに対応するということは当然ですけども、しかしそれをもってすべてを遮断するというものではなくて、やはりお互いにこの自治体同士のこういう理解を深めながら、いわゆる様々な形での接触を強めることによって国と国との問題も様々な形での話し合いの切り口というのが出てくるんであろうということで、我々も他県といろいろ調整を取った結果、これに出るということにした次第です。
(記 者)
ありがとうございました。
(知 事)
はい。
(幹事社)
この件に関してほかにないでしょうか。
なければ、幹事社質問に移らせていただきます。
まず一つ目なんですけれども、先週、北秋田市さんの方から八幡平クマ牧場の残るクマの受け入れについて、まあいろいろ条件は、条件付きではあるんですけれども、全頭受け入れの方向で検討してもいいですよというお話があったそうなんですけれども、まずこれに関して知事のご見解をお聞かせいただきたいんですが。
(知 事)
はい。いずれにしても我々としては、私も何回も言ってますとおり、まあ殺処分というのはもう最後の最後の最後の取るべき方法であると。可能性が少しでもある限りにおいて、まあただ、無期限というわけにはいきませんけども、これを引き受け先について、いろいろ模索したいということで、そういう中で北秋田市の津谷市長さんが大変なご決断をしていただいたということであります。
今まで、阿仁熊牧場でツキノワグマ6頭の受け入れは既に表明されておるところでございますけれども、残りも含めて全頭を受け入れてもいいと。まあただ、施設がですね若干狭い、あるいはそういう形で、当然これは対外的にもできるだけいい環境で、やはり動物愛護というものが全面に出るような形で受け入れるとすると、当然狭いところにぎゅうぎゅうという話ではないでしょうから、当然これは北秋田市さんの方で県に対して一定の支援をある程度条件にするということは当然のことだと思います。
そういうことで、私どもとしてはこの問題について、北秋田市さんがこのような表明をしていただきましたので、これから具体的に様々な県の支援の内容、あるいは方向、そしてまた、この後のですね、やはり北秋田市としての、こういういい意味でのいい話をどう生かして地域の様々な課題に対してプラスにしていくのかと。まあ災いを転じて福となすというか、そういうことでも、多分そういうお考えもあると思います。
そういうことで、北秋田市は、いわゆるマタギ文化、しかも今のある熊牧場も観光施設として賑わっていますので、そういう意味で、いい意味でこれが様々な形でこう進めばいいなと思って、実は今朝、担当部局長には、いわゆる北秋田市さんの方と詳細を詰めるようにということを指示したところであります。
それと、今集計しておりますけども、私どもに、非常に日本ばかりじゃなく、世界的に相当な直接的な手紙のみならずネットでいろいろな、何といいますか情報が入っています。まあほぼ、今集計してますけども、ほぼクマを助けるべきだと、生かすべきだということであります。
私が一番心配したのはですね、これちょっと最初の段階では私がクマのその愛護というかそういう関係についてちょっと知識もあまりなかったもんですから、その点はちょっと私もあまり深く考えなかったんですけれども、やはりこの動物愛護の問題というのは世界的な非常に関心事で、これが扱いが間違うとですね、ネットの世界ですから、非常にある意味では、様々な事実かどうか別にいたしまして、いろいろな面で、秋田にとってかなりマイナスになるニュースっていうか、そういうネットの炎上といいますかね、そういう話題の炎上といいますか、そういうことが
ちょっと想定されるような状況にも至っていました。
ですから、そういう意味からもすると、逆に我々これをきちっとクマの状態をですね、むしろいい形でこの問題を解決すると、逆に秋田のその優しさというものが表面に出せるんじゃないかと。
しかも森吉山観光、あるいは内陸線観光という面からして、一つの大きなエポックというか、そういうことにも、それをなんでもかんでも利用するという話ではないんですけれども、せっかくの機会ですので、そういうことにも前向きな形で取り組めるんですね。
前にもお話しましたが、あれをただ生き延びさせるために金をかけて施設を造って、施設を補修して、これに管理費をかけるということについては、県民の皆さんから必ずしも理解が得られないんじゃないか。ただ、飼っているだけですからね。
しかし今度は、ある意味ではよりよい環境の中で、まあ一つの森吉山観光にクマに貢献してもらうと、そういう前向きな話になりますので、こういう形であれば、私は、県民の皆さんにも一定の理解が得られるんじゃないかと、そういう発想で今取り組んでおります。
(幹事社)
そうすれば、具体的にはもちろんこれからのお話になるかと思うんですが、今現在クマ牧場の方、臨時の職員の方も雇用されていますし、期限が10月一杯ですので、その辺も含めて、今後の具体的な支援策というのはこれからやはり詰めていくというような感じ。
(知事)
そうですね、実際には北秋田市さんには、こういうクマの生態に、今回もいろいろ協力いただいておりますけれども、そういう専門の獣医もおりまして、非常にきちっとした体制であります。
まあそういう中で、私どもとしては、これを北秋田市さんが引き受けるとなると、当然施設の若干の改修等ございますので、今度これ冬になりますので、やはりそこら辺を踏まえて、いつ頃そういうことにかかれるのか、当然県の支援だとすると県議会のご理解も必要でございまして、予算措置というものがございます。こういうことを踏まえながらということでありますが、少なくてもですね今の見通しからすると、もうすぐ9月、あそこは冬季非常に雪の多いところですので、やはり今年中の、冬前の移動というのは無理じゃないかと。そうしますと、来年のまあ雪解け後の移送となりますと、まあ来年の雪解け後の工事、物理的に考えるとそうなるかなと思います。まあそういうことで、私どもとしては今、少なくても年度の予算としては3月まで、来年の4月以降はまた新年度の予算ですから、それはいつ大体その施設ができるのかによって決めますけども、来年の3月までのその何といいますか、今の状態の管理、安全に管理する、冬場でも、そういう形の予算を組まなければならないかということで、今至急ですね、これからも査定ありますけども、至急今そういう指示をしているところであります。
そういうことで、まあ順調にいくと、少なくても今年の冬はやはり現状で越さなきゃならないけども、来年の冬前には、引き受けていただけるような形にしたいなと思ってます。
ちょうどその、デスティネーションキャンペーンのね、来年の秋というとそういう時期でもございますので、私はこれ、いい話として情報発信なればなと思っていますので、そういう意味で今、突然こういう状況になったもんですから、庁内、急いで今現地等あたってこれから詰めるということになってます。
ちょうど昨日、私も津谷市長さんとも表明後初めて会いまして、そこら辺は県と市が協調しながら情報交換しながら、きちっとした形で、できるだけ早く具体的な計画を詰めましょうということで同意してきたところであります。
(幹事社)
この件に関してご質問あればどうぞ。
(記 者)
大前提で一つ確認させていただきたいんですが、知事は今回の北秋田の話を飲むということで、この今のお話は理解してもよろしいんでしょうか。
(知 事)
はい。あの、まだ具体的な検討はこれからですけれども、基本的に北秋田市さんの方で、今の阿仁の熊牧場、これの物理的なその何といいますか、収容力が整えば受けるという、そういう話でありますので、当然その物理的な収容力を増やすためには、やはり県としてもこれは支援という、一種の観光の振興という名目にもなりますので、そういうことで考えると妥当性はあると。しかも様々な世界中から寄せられる、クマを生かしてという、そういうことにも沿うということで、北秋田市さんの意向を十分尊重して、その方向で進めたいということであります。
(記 者)
では、その尊重するというのは、受けるということで。
(知 事)
いわゆる北秋田市さんの何といいますか、むしろこれ要請というよりも、あちらからの助け船でありますので、その話に対してその方向で対応したいということですね。当然感謝しつつであります。
(記 者)
そうなると、まだその阿仁熊さんは大分狭いということですけど、そのまあ施設改修費が大分かかるとは思うんですが、それも県で負担するということで。
(知 事)
あの、あそこは観光施設ですので一定の入場料は取れますけども、ただ、それは管理費でやはりほとんどちゃらじゃないかと思います。やはりそういう意味では、どのくらいかかるかこれからですけども、ただ、その今までの状況からしてですね、100頭いたことあるんですよね、100頭前後、そういうことで、これ極端にね、その全く造り直すという話じゃない。そういうことで、少なくてもきちっとクマを、今の27頭が扱えて、いい状況で扱えるというところがどのぐらいのラインなのか、これはこれから詰めるということでありますが。
いずれですね、先ほども言ったとおり単に生かしておいてね、いつかは死ぬんだろうと、それで消滅するということじゃなくて、今我々としても内陸線の問題も含めて、森吉山観光の振興をどうしようかという非常に県政課題でもあるんですね。そうしますとこれをですね、やはり逆に前向きに捉えることによって、私は、県としても、県政課題であそこの問題ありますので、そういう捉え方をして、いわゆる財政投入するということは、私は妥当ではないのかなと、総合的に判断すると、そういうことであります。
(記 者)
あの、今、茨城さんとか高知さんとか、まあ埼玉さんとかからも一応申し出はあるんですけども、それらの申し出に対してはどうですか。
(知 事)
あの、大変ありがたい申し出でございますが、全体としてですね、ここら辺の状況をですね、できるだけ早くこういう状況になったということをその3つの県にお伝えして、この後どうするのかと。
確かにですね移送のことを考えたら、移送経費を考えたりそういうことをしますと、全頭を我々としては、大変ありがたいお申し出であったんだけども、地元に引き受けができるとすると、やはり地元で引き受けることが私は妥当ではないのかなと。
また、いわゆる動物愛護団体からもですね、やはり生態系的にも生息した環境からもね、同じ、似たような気候風土のところで飼うのが望ましいという、そういう声もあるようでございます。でまた、この関係で、県内で27頭を引き続き飼養するという、いわゆるきちっとした条件の中で飼養するとなると、動物愛護団体かなり複数ありますけれども、相当いろいろまたこれに対してバックアップするという、生かすとするとちゃんときちっとバックアップするという、そういうご意向というか、そういうことも見受けられますので、我々としてはそういう点もですね、是非そういう動物愛護団体の皆さんのご協力もですね、いろんな面で今度はきちっといただけるんじゃないのかなと。これ殺処分するのに協力してくださいということはなかなかできないんですけども、こういうことになりますと、そういう協力もね、いただけるのかなと思ってます。
(記 者)
最後に1点なんですが、現在のクマ牧場でまず一冬を越すということなんですけれども、大分こう老朽化が進んでいて、先立ってはクマを何頭かメスの飼育檻に移したということもありますが、その現在の八幡平クマ牧場は、これはこのままで一冬越すおつもりでいらっしゃるのか、それとも何かしら県として改修を予定してらっしゃるんでしょうか。
(知 事)
いずれ少しですね、冬ですから除雪もちゃんとしなきゃならない。前みたいな、ああいう感じじゃない。そういうことで、管理要員はですね増やさなきゃならないと思います。
それと一部ね、大きな工事じゃないけども、小さなね、まだその何といいますか、安全管理のためのまあ、こういうことについてはやはりですね、一定のその動物愛護団体から寄附も寄せられてます。これは生かすという前提だと使ってもいいというような寄附でありますので、そういうこともですね、若干は使えるわけでありますので、それをむしろ経営者の方にそういう寄附金を使ってもらって、県がその寄附を受けるというんじゃなくて、そういうことから、例えば鍵だとかね、そういうものについてはきちっともう一回確認して、冬も大丈夫だという、そういう状態にするのは経営者の方にやっぱりやっていただかなきゃならないと。
その点については、その今まで寄せられた寄附金も少し使うことができるのではないかと思います。まあそういうことで、私どもの措置としては、きちっと要員も増やして安全な形で冬を越せるようにということであります。
(記 者)
ありがとうございます。
(知 事)
はい。
(幹事社)
この件に関してはよろしいでしょうか。
じゃあすいません、もう一つ、幹事社質問させていただきます。
先週末、知事初め特別職の報酬の減額の諮問と答申があったわけなんですけれども、まあ職員の方の給与の削減のまあ交渉の方も進んでいるようなんですが、今回のこの給与の減額について、まあ結果も踏まえて今後の見通しも併せて、ちょっとお話をいただければと思います。
(知 事)
今回組合との交渉の経緯でございますけれども、県職労と、現職労、公営企業労組については、既に妥結をいたしております。秋教組、高教組とは協議を継続中でございます。いずれ、私どもとしては、9月補正に関連予算を上げたいという、そういう雇用対策を中心とした、そういうことで、それもこれから査定でありますが、そういうことでありますので、少なくとも9月議会が開会されるまでは、なんとかですね、妥結したいということで、残りの2つの組合と交渉をギリギリまで続けたいということであります。
ただ、あの約2年間の24年、25年、一部26年までの経済対策ですので、いきなり全部使うわけじゃございませんので、歳出についてはね、予算の確保は出来るわけであります。一回に全部使うわけじゃないわけですから。ただ、やはり我々としては出来るだけ妥結した段階で、統一した形でやりたいということでありますので、今それこそギリギリやっているというところであります。いずれ、いろんなまだ要素がありますけれども、我々としてはかなり丁寧にね、今までやってきたつもりでありますので、最終的にご理解をいただきたいなという、それを願っているところであります。
ただ、その予算執行には差し支えない、若干ずれてもね。ただ、その場合に、不公平感もあります。逆にいうと、ずれたら、そのままずれていくとかね。そこら辺はこれからの話であります。ただ、我々としては、一斉にやりたいという、そういうことを今、それを前提にして物を考えています。
あと、その経済対策の中身は、実はこれから査定でありまして、まもなく中身を詰めるわけでありますが、かなり今の状況を踏まえた形で、今までにないような形、あるいは間接的な産業振興対策についても、いろいろと今知恵を絞っているというところであります。
(幹事社)
この件に関して、ご質問のある社はお願いします。
(記 者)
すみません、先程のお話ですと、9月県議会に提出しないこともあり得るという、補正予算ですね、あるという認識なんでしょうか。
(知 事)
提出はします、議案はね。予算の経済対策予算は。それは、あの財源は今年の分はわずかですから。ものによっては制度設計だったりする。歳出はもっと先ですから。今、全体が妥結しなくても予算は組めるわけですから。ただ、あの給与条例そのものは最終的にギリギリまでやります。それで私としては、今の段階で仮にという話は無しにして、なんとかいわゆる議会審議に間に合うような形で妥結したいという、そういうことで思っています。
分割してあげるという手もありますけれどもね、知事部局の分と教員の分とね。
特にあの高教組は別にして、秋教組というのは、市町村職員なんですよね。現実の問題とすると。市町村職員なんですね、小中学校の先生方はね。ですから、そこら辺のちょっと考え方のね、違いもあるんですけれども。いずれ、そうはいわれましても、県から給料が出ていますのでね、そういう形の中で、若干の立場は違いますけれども、とにかくギリギリまで、今、折衝という、そういう状況が今続いています。
(記 者)
テクニカルな話とすれば、分割して提案することも出来るけれども、それはしたくないと。
(知 事)
できるけれども、私どもとしては、やはり全部揃った形でやりたいという、全部揃うという前提で協議しています。
(記 者)
わかりました。
(幹事社)
あと一つ二つぐらいのご質問の時間はあるようなんですけども、何かほかにありましたら。
(記 者)
今の知事の給与の減額の点についてお伺いなんですが、今回の職員さん、一般職員さんに対しては3%、部長級7%と幾つか段階をつけている中で、知事のこの5%カットという率の設定について、知事はどのようにお考えになって、5%というのを出されたのか。またあの、一部ではパフォーマンじゃないかという指摘もありますけれども、一部では知事のパフォーマンスではないかという指摘もありますけれども、改めて、、、
(知 事)
いや、パフォーマンスというよりも、これ経緯を言わせていただくと、前の(知事の)時代は20%(減額)、ただボーナスに跳ね返らなかったね。今、私になってからはボーナスにも跳ね返えさせてます、20%。ただ、それはそれとして、これは私はずっと、少なくても私が知事の間、20%は続けようと思ってます。ただ、それはそれとして、今また職員に負担を求めるわけでございますので、まあそういう意味で、まあ5%がいいのかは別にいたしまして、やはりそういうことで我々も、三役もね、もうちょっと我慢しようということから、もう5%上積みも、この間するということにしたということでありますので、もう20%も割り引いてるからあといいべという、そういう話にはならないだろうなということで、そういう判断でまあ5%ということにしたわけであります。
ただ、言っておくけども安けりゃいいというものじゃなくて、私の場合はまあ60も過ぎてまして、家族もみなそれぞれ一人前になってますけども、なかなか大変だと思いますよね、知事さん方はね。あんまり首長安くなるとね、まあかかるのもかかるしね、なかなか大変で、私も今度はあんまりね、実は「知事減らせば、皆俺達も減らさねばねぇぐなる」って、市町村長さんから怒られるんですけどもね。しかし、やはり職員に負担を求めるということでありますので、それに伴って率がどうなのかは別にして、大体平均的なところの5%ということでやらせていただくということで、諮問をした次第であります。
(幹事社)
よろしいでしょうか。じゃあ最後に。
(記 者)
29日に北海道・北東北知事サミットが行われます。知事も参加されますが、ここで「地域コミュニティの活性化」というメインテーマがあります。知事として何か提言なさることはおありでしょうか。
(知 事)
はい。あのですね、どういう話になるのか、いろいろ議論してですけども、私どもとしては、この実は地域コミュニティの問題というのは大きく分けるとですね、今回の東日本大震災にもありましたとおり、やはり防災対策というのは地域コミュニティがある程度きちっとしてることによって、様々な情報の伝達だとか相互の助け合いということで大変大切なことではないのかということも一つ。
もう一つは、秋田のように非常に高齢社会になりまして、特に、農山村部のですね、あの高齢者集落、いわゆる限界集落と言われるんですが、余り、限界集落という言い方、私好きじゃないんですけども、そういう高齢者中心の集落においても、やはり地域のですね、そういうコミュニティというものが非常に大切になると。例えば老人の方々の自殺予防なんていうのもですね、やはりそういう地域コミュニティというのが機能していると、お互いに助け合い、あるいは声かけの中でそういうことが解決も少しはするんじゃないかということで、私としてはやはり災害対策、そして高齢者集落、あとはその保健医療、自殺対策も含めて、こういうところでどう地域コミュニティをこれからもう一回作り直して、それに対してですね、まあ一義的には市町村の役割もございますけれども、県としてもですね、いろんなそれに対する役割があるのではないのかと。除雪なんかもそうですね。これは雪対策で今やらせてますけども。
実はですね、地域コミュニティに歴史があってですね、私が県庁に入った昭和40年代後半、約40年代後半から50年代の前半にかけて、ものすごく地域コミュニティについて、国もね都道府県も力を入れたことがあるんですよ。で、やはりそのときもですね、やはり防災だとか、やはり地域の助け合い、雪対策も含めて大変機能するということですけど、最近少しそれが薄らいできて、どちらかというと地域コミュニティというのはコミュニティセンターを中心とした様々な市民活動という、そっちの面だけが捉え(られ)がちですけども、やはり我々としては、もうちょっと生活に根差したところで地域コミュニティというものを語られることによって、我々県としてもいろんな市町村をバックアップする手立てがあるんじゃないのかと。
これが実は、まさに岩手も青森も秋田もみな、北海道も同じような状況に置かれてますので、まあそういう共通項でお話し合いをして、お互いにいい情報があったり、お互いにいい仕組みづくりがあったりしたら、それを参考にして政策提言をしたいということで、私の方からは今幾つかお話したいと思っているのは、GB、じっちゃん、ばっちゃんビジネスっていいますね。高齢者集落のね小さな地域産業おこしですけども、これがやはり県がかなり取り組むことによって、ものによっては東京で、少しお小遣い程度ですけれども、金になってるところもございますし、またそれがその、日本の原風景ということで観光にもね結びついて、非常に宣伝効果が高まっているところもございます。ですから、そういうことの秋田でやってる事例などもその場で発表したいと思ってます。
(記 者)
ありがとうございました。
(幹事社)
ありがとうございました。
次の予定もありますので、今日の会見はこの辺で。ありがとうございました。
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