巨人の頼れる主将がベテランの復帰戦を豪快な一発で祝った。11日の広島戦(東京ドーム)で小笠原が77日ぶりに一軍復帰し、7番・一塁で先発出場。そんな試合で存在感を見せ付けたのが主砲・阿部だ。三冠王へ望みをつなぐ22号2ランを放って主導権を握ると、捕手としても新鋭・小山を好リード。主将の攻守に渡る活躍で、チームは6—3で快勝し、優勝へまた1歩前進した。
今季は打率と打点でタイトル争いを独走している阿部。だが本塁打王争いでは、試合前の時点で27本でトップのヤクルト・バレンティンに6本差と水を開けられていた。試合前に開かれた「スカパー!サヨナラ賞」の受賞会見で、三冠王への展望を聞かれると、阿部は「バレンティンのパワーがすごいんで、ちょっと諦めました」と苦笑い。だがそれが本音ではないことを、試合でバットが示していた。
好調のチームは長野と坂本の安打で幸先良く初回に先制。そして主砲のバットが3回に火を噴いた。「狙った球ではなかったが」と言ったところが状態の良さを物語る。二死一塁でバリントンの投じた3球目を豪快に引っ張った。「高めのスライダーに自然と体が反応してくれた。完璧だったね」と自画自賛した当たりは、右翼席中段へ飛び込む22号2ランとなった。
この日はマスクをかぶっても2年目・小山の快投を好演出した。「僕は阿部さんのミットを目指して投げるだけ」という右腕の全幅の信頼に応え、テンポ良くストライク先行の投球を引き出し広島打線を打ち取った。
結局、小山は自己最長の8回103球を投げ5安打無失点と最高の内容で2勝目をマーク。川口投手総合コーチは「阿部のリードによくついていった」と目を細め、原監督は「この日の投球内容なら、澤村と十分に競い合える」と太鼓判を押した。CSでは大きな戦力となりそうだ。
チームは最終回にリリーフが打ち込まれて3点差に詰め寄られたが、打線が序盤から小刻みに加点していたおかげで逃げ切った。
この日、復帰した小笠原と不振の村田は揃って無安打。それでもカバーして勝利を奪い取る力があるのは、チームのド真ん中に阿部がいるから。原監督も「打つべき人が打った」。その指揮官が開幕前に「慎之助のチーム」と名付けた集団は、歓喜の瞬間を目前にして完成形に近づいている。
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