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　パンくんに何が起きたのか？　2004年から日本テレビ系「天才！志村どうぶつ園」に出演している人気チンパンジー「パンくん」（10歳、オス）が、熊本県阿蘇市の観光施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」で同施設の女性研修生（20）にいきなりかみつき、ケガをさせていたことが発覚。いつもは志村けん（62）に寄り添いおとなしいパンくんが突然、暴れたワケは…。

　不幸な事故が起きたのは6日午後4時ごろ。この日3回目のショーが終わりあいさつのおじぎをした直後、近くにいた女性研修生に飛びかかり顔や腰、足首などにかみついた。

　女性研修生はドクターヘリで病院に搬送され、縫合処置を受けたが命に別条はないという。

　同施設の広報担当者は「突然のことで、予兆がなかったと聞いています。今までにこういう事故？　ないです」と話した。パンくんは本格的な繁殖活動に入るため、来年4月までの予定で引退公演に出ていた。「志村どうぶつ園」の出演についても、降板する予定で話を進めていたという。

　そもそもチンパンジーは愛らしい見た目とは裏腹にどう猛で、力も強いという。しかも年齢を重ねるにつれて凶暴化していくのが特徴のようだ。

「チンパンジーは群れを持つ動物で、オスは大人になると序列を守るために敵と見なしたら攻撃的になる可能性がある」と専門家。10歳のパンくんは、人間に例えると20歳前後。暴れるのはむしろ当然で、今回のような事故は、いつ起きてもおかしくなかったというわけだ。

　もっとも、パンくんはこれまで志村など共演者にケガをさせることはなかった。同局によると、今後の出演について、当分見合わせるとしている。