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煙突の断熱材からアスベスト飛散9月12日 5時12分
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昭和40年代に造られた煙突で、建物に付随しているものの中に、断熱材が劣化しアスベストが飛散しているものがあることが専門家の調査で分かりました。
専門家は「周辺への健康影響は心配しすぎることはないが、同じような煙突について、詳しい調査が必要だ」と訴えています。
調査を行ったのは、アスベストの被害者の支援を行う、東京労働安全衛生センターの外山尚紀さんと、中皮腫・じん肺・アスベストセンターの所長、名取雄司医師です。
2人は、昭和40年代に造られた煙突のうち、ビルなど建物の中のボイラーに接続していて、内側にアスベストを含んだ断熱材がある9本について、煙突上の空気中にアスベストが飛散しているか調べました。
調査は、ボイラーを稼働させたり、現在使用していない煙突については、温かい風を送り込んだりして行ったところ、断熱材が劣化していたため、9本の煙突上のすべてでアスベストが検出されたということです。
調査した2人によりますと、昭和40年代から50年代初めにかけては、建物の中のボイラーに接続している煙突の断熱材に、アスベストを含んでいるものが多く、名取医師は、「今回の結果では周辺への健康影響を心配しすぎることはないが、同じような煙突について詳しい調査が必要だ。また、煙突の灰を取り除く作業をしてきた人は、検診を受けてほしい」と訴えています。
調査結果は、今月14日に横浜市で開かれる大気環境学会で発表されます。
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