韓国で小中高生の自殺200人超 09年、社会に衝撃【ソウル共同】韓国で昨年に自殺した小中高生が初めて200人を超え、社会に衝撃を与えている。韓国は5月に経済協力開発機構(OECD)がまとめた統計資料で、主要工業国を中心とする約30の加盟国のうち、10万人当たりの自殺率が21・5人とトップになったばかり。背景には学歴偏重による激しい受験競争や、自殺対策の遅れなどが指摘されている。 教育科学技術省が示した資料によると、昨年自殺した小中高生は202人で、前年の137人から急増。高校生が140人で最も多く、中学生が56人、小学生が6人と続いた。 自殺原因で最も多いのは「家庭問題」で69人。「成績不振」による自殺は23人で、2005年の10人から2倍以上に増えており、受験勉強などが強いストレスを与えていることをうかがわせる。 また、自殺者の約3割にあたる59人は原因が「その他、不明」とされ、明確に把握されていない実態も露呈。野党の国会議員からは「自殺原因をつかめていないケースが多いのは、自殺予防対策が手薄な証拠」と教育行政に批判の声も上がっている。 【共同通信】
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