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【芸能・社会】

石巻でデビュー10周年スペシャル タッキー&翼が被災地訪問

2012年9月12日 紙面から

 人気デュオ「タッキー&翼」がデビュー10周年を迎えた11日、宮城県石巻市の市総合運動公園で、被災地支援の思いを込めた無料イベントを開催した。震災直後から滝沢秀明(30)が個人的に行っていた炊きだしから生まれた縁で、昨年に続き、仮設住宅で暮らす地元住民ら約7500人を招待し、歌やダンスで交流。今井翼(30)は「これから毎年、石巻でしかできないスペシャルなことをやっていきたい」とタキツバ流の支援続行を約束した。

 「きょうは(写真を)撮るだけ撮っていただいて、歌って踊って。何でもOKです!」

 今井翼(30)があいさつすると、2人を待ちこがれていた地元住民が大歓声を上げた。普段のコンサートでは禁止の写真撮影も許可。約200人の子供をステージに上げて、「去年も来てたね。大きくなったなぁ。元気?」と声を掛けながら、新曲「パピプペヤッポAlright!」の振り付けを教え、一緒に踊って盛り上がった。

 5曲を披露し、終演後は約2時間かけて全員と握手して見送った。滝沢は「なるべく触れ合う時間を大事にしたかった」とにっこり。スターの気さくな振る舞いに、参加者は笑顔が絶えなかった。

 イベントの原点は、被災地への真摯(しんし)な思いだ。滝沢は震災直後からプライベートで、友人たちと被災地での炊きだしをしていた。「石巻には20回は行った」というほどで、地元の青年団メンバーと交流が芽生え、昨年9月10日、2人はJR石巻駅前と同市の専修大学で無料イベントを開催した。握手やハグのリクエストにも応えると「笑顔にしてくれてありがとう」「また来てね」と大歓迎され、「また来ます」と再訪を約束していた。

 今回は「震災から1年半で、自分たちのデビュー10周年でもある節目の日に、また石巻を訪問したい」という2人の発案に「いしのまきNPOセンター」が全面協力。約5000人が暮らす仮設住宅に隣接し、被災者が歩いて行ける市総合運動公園が会場に選ばれた。

 同会場は今春まで自衛隊の活動拠点になっており、8月に桑田真澄氏が野球教室を開いたのを除けば、著名人の訪問は初めて。前日にスタッフが2000枚のチラシを配り、ラジオや地元紙で広報しただけだが、約7500人が詰めかけた。

 12日には福島・いわきで「日本列島縦断コンサート」が始まり、東北6県すべてを回る。翼は「何ができるかわからないけど、できる限りのことを行動に移したい」。東北へのあふれる思いで、支援を続けていく。

◆山下達郎、竹内まりや夫妻から祝福

 翼は、9日に東京ドームで行われたデビュー10周年記念イベント後に、会場に来た山下達郎(59)・竹内まりや(57)夫妻から祝福されたことを明かした。「竹内まりやさんには、10年前の僕らのデビューイベントで、ステージ上から『楽曲を書いてほしい』とお願いしたんです。本人の前で、その曲(『You&I』)を歌えたのは感慨深いものがありました」。さらに「イベントの後で電話で話したんですが、お二人が『今後、必ず2人でタキツバのために何か作るから』と言ってくださったんです」と感激していた。

 

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