対応機種と障害状況
スマートフォンと一口に言ってもデータの保存形式は様々で、モデル別、メーカー別にデータの保存先やデータベースの構築の仕方は微妙に異なっています。復旧作業の迅速化のために、独自にプログラムを開発していますが、最新モデルなど自動化されたプログラムを使用できない場合でも、開発チームの手作業で分析・データ復旧を行うことも可能ですので、まずはお問い合わせください。
※スマートフォンのデータ保存形式や保存先はOSと通信事業者、メーカー、モデルによって異なります。
また、購入後OSをアップデートした場合、データ形式や保存先が変更になる可能性もあります。使用するアプリケーションのアップデートや新規インストールの場合も同様です。
スマートフォンに搭載されているOSについて
スマートフォン市場ではGoogleのAndroidとAppleのiPhoneに搭載されているiOS、MicrosoftのWindows Phone(Windows Mobile)の3つのOSがしのぎを削っており、当社でもそれら3つのOSを中心にサービス対応を行なっています。スマートフォン復旧の観点からこれら3つのOSを概観します。
GoogleのAndroid OS
復旧実績のある主な端末:
「Xperia (ソニー・エリクソン)」 SO-01C・SO-02C
「GALAXY (サムスン)」 SC-02B・SC-02C
「REGZA Phone (富士通東芝MC)」 T-01C
「ARROWS 富士通」 F-05D・ISW11F
ほか
※ベースバンドバーションによっては分解を伴わない解析は困難な場合があります。
Apple iOS
復旧対象になるのは誤って削除してしまった通話履歴・アドレス帳のデータ(番号・アドレスのみ)・SMSのみです。消してしまった写真や本体内に残る削除済みメールデータの復元は対応しておりません。
主な端末:
「iPhone4s」
「iPhone4」
「iPhone3Gs」
「iPhone3G」
MicrosoftのWindows Phone
主な端末:
「Windows Phone IS12T (au)」
「Lumia 800 (ノキア)」
「Lumia 700 (ノキア)」
ほか
※その他、ノキア社のSymbianやRIM社のBlackBerryなどのOSがあります。当社では継続的な研究開発を通じて、全てのOSに対応できるよう最善を尽くしています。
対応可能通信事業者
同じメーカーで製造された同名モデルであっても、スマートフォンを販売している通信会社ごとにデータの保存方法にも違いがあります。
対応可能なスマートフォンメーカー
残念ながら現在、全てのメーカーのスマートフォンの復旧対応が可能なわけではありません。しかし、メーカーが違っても共通する部分のデータは取得・分析が可能な場合があります。
- カシオ
- サムスン
- シャープ
- ソニー・エリクソン
- パナソニック
- 京セラ
- 東芝
- 富士通
- 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ
- APPLE
- DELL
- HTC
- Huawei
- LGエレクトロニクス
- MOTOROLA
- NECカシオモバイルコミュニケーションズ
- NOKIA
- Pantech&Curitel
- ZTE
対応可能データ
以下の項目に該当していないデータを復旧する必要がある場合にもお問い合わせください。当社のフォレンジック研究チームで可能な限り対応致します。世界的にもスマートフォンのデータ復旧に対応する企業は少なく、日本でもこれほど広範な範囲の復旧対応は類を見ないものと自負しています。
通話履歴
- ㆍショートメッセージ (SMS)
- ㆍ長文のメッセージ (MMS)
- ㆍ写真
- ㆍ動画
- ㆍボイスレコーダー
- ㆍその他
- ㆍ添付ファイル解析
- ㆍ偽装発信番号の追跡
その他の対応可能メディア
スマートフォン向けのOSを使用しているタブレットの場合でも分析と復旧が可能です。iPadではパスコードの解除が可能で、一定のデータを復旧することも可能です。Android搭載タブレットもお問い合わせください。タブレットの対応拡大のためにも多くの人的資源を投入し、取り扱い可能モデルを適宜追加していく予定です。
対象となる障害状況
スマートフォン復旧では、一般のデータ復旧同様、通常の状態では読めなくなってしまったデータの復元を行いますが、スマートフォンの特性上、削除データが中心になります。当社で対応可能な種類のデータであれば、削除の原因が誤って削除・初期化してしまったものであるか、悪意を持って意図的に消去したものであるかを問いません。実際ご依頼いただく案件でもほとんどが退職した社員の手によるものや知人間のトラブルなどで故意に消されたりフォーマットをかけられたりしてしまったデータです。削除後何度もフォーマットが繰り返されたような事例も少なくありませんが、それでもデータの復旧が可能な場合もあります。 また、機器自体に障害が発生していない場合でも機密情報漏洩時に漏洩元の端末を特定する場合や、不正アクセスなどの被害にあい、データを外部に送信してしまった際に流出の日時や、データ量の検証を行うために作業依頼をしていただくことも可能です。