C大阪戦でロンドン五輪後初ゴールを目指すグランパスのFW永井=愛知県豊田市で
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名古屋グランパスのFW永井謙佑(23)が11日、次節C大阪戦(15日・長居)での五輪対決を自らのゴールで制すと語った。C大阪ではロンドン五輪代表のMF山口蛍(21)とMF扇原貴宏(20)が五輪後にゴールを量産している。永井は「自分も負けないように。点を取りたい」と五輪エースの貫禄を示す。
永井が眠りから覚めるときだ。ロンドンから帰国後、出場した3試合ではノーゴールに終わった。五輪で見せた驚異的なスピードが影を潜めていたが、11日の練習ではこぼれ球に鋭く反応してゴールを奪う場面も。上り調子でC大阪戦を迎えそうだ。
モチベーションを高めるのは五輪でともに戦ったチームメートの存在。C大阪には山口、扇原、FW杉本と3人の五輪戦士がいる。山口は8月に2試合連続ゴールを挙げ、扇原も1得点。永井とは対照的に五輪後に好調を維持している。永井は「2人ともすごいですね。蛍(山口)はひたむきにコツコツとやるタイプ。自分も負けないようにしないと。点を取りたい」。戦友との再会が、永井の闘志に火を付けそうだ。
涼しいロンドンから酷暑の名古屋に戻った直後は、「夏バテです」と珍しく弱音をはいた。練習中に激しい腹痛に襲われた日もあった。ストイコビッチ監督は「永井は疲れている」と気遣い、8日の天皇杯2回戦ではメンバーから外して強制休養を命じた。
急きょ与えられたオフを利用して永井は妻の実家がある福岡で骨休み。「体は回復しました。大丈夫です」と心身ともにリフレッシュした。五輪組が再結集する大阪で、野性味あふれる走りが解き放たれる。 (木村尚公)
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