尖閣:石原都知事、寄付の14億円を凍結
毎日新聞 2012年09月11日 20時14分(最終更新 09月11日 22時56分)
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化を受け、東京都の石原慎太郎知事は11日、都に寄せられている14億円超の寄付金を基金化し、政府が漁船の避難港など島のインフラを整備しない限りは凍結する考えを明らかにした。
都庁内で記者会見した石原知事は、国有化について「最終的には国にバトンタッチするつもりだったが、不本意でもある」と述べたうえで「『寄付金を返せ』と言う人もいるが、ちょっと待ってもらい、政権が代わって具体的に動きが出た時に役立てる」と述べた。
地権者は国の購入価格より2000万円低い20億3000万円を提示していたといい、「(地権者に)いろんな財政事情もあるんでしょう」と言いつつも「釈然としない。土壇場でうっちゃりを食った感じ」と悔しさをにじませた。