【オトナ女子映画部】女が最中に演技をするのは当たり前『恋人たちの予感』

『男と女は“性欲”が邪魔して友達にはなれない！』byハリー
『私には“体の関係抜き”の男友達が何人もいるわ！』byサリー

“女と男の友情は成立する”と思っているサリー（メグ・ライアン）と、“男と女の友情は成立しない”と思っているハリー（ビリー・クリスタル）。
“女と男の友情は成立するのか？しないのか？”

この2人は“11年”もの歳月をかけてそのことをディベートし続け、最終的には友達から恋人になっていくのだが、そう簡単にはもちろん恋人にはならない。それまでの過程に“女の本音”、“男の本音”が炸裂し、“女と男の本質”が露になっていく様子が最高に面白い。

『女は最中に演技をするものよ！』
『男は行為のあと30秒間義務で女を抱きしめているのさ！』

知りたくないけど、気になる！！衝撃の事実に目が離せないのだ（笑）。

私が一番撃沈したのはハリーのこの一言。

『相手は皆キミと寝たいと思ってるだけさ！』

私もサリー派（“女と男の友情は成立する派”）でしたが、
あぁ…そうでした。性別が違いましたね、私たち（笑）。

ハリー曰く、

“男はどんな女とでも寝たいと思う生き物”

だそうで。その感情が芽生える以上、友達にはなれないというハリーの言い分は説得力がある。脳科学的にもその可能性は高く証明されているようで、男は“性欲によって異性を求める本能”がある生き物だが、女にはその本能（機能）はないそうだ（もちろん例外はあるとは思うが）。そう考えれば、女側からしか“体の関係抜きの男友達”は存在しないのかもしれないという気もしてくる。

“女と男の友情は成立するのか”

永遠のテーマだ。
だからこそ、このテーマをもとに何本もの映画が作られる。
とは言っても、どの映画も最後は恋人になるのだから、結局は“成立しない”ような気もしてくるが、考え方を変えてみると、同時にここまで“女と男の友情”にこだわりつづける理由が見えて来る。

“友情”を築く程の関係ができた男女の“絆”の厚さは本物だということ。
結局はそれに尽きるのだと思う。

言いたい事を言い合い、本音でぶつかり、親友だったからこそ、どんな『愛してる』よりも本物の愛を感じるハリーの告白。
さんざんサリーの欠点を並び立てたあとの、あの一言…！！

『でも１日の最後におしゃべりしたい相手はキミなんだ！』

あぁ、どんなラブストーリーよりもロマンティックじゃないか！（と思うのは私だけだろうか？（笑））

「１日の最後におしゃべりしたい相手」は誰なのか？そう考えたら至ってシンプル。女と男の友情は成立すると思っている女性ほど、大切な人を他の女性に譲っているかもしれない？！

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