顧客の女性の通帳を盗み、約１７００万円を引き出したとして、愛知県警東海署は１１日、窃盗の疑いで、みずほ証券社員栗岡直人容疑者（４２）＝名古屋市西区名駅＝を逮捕した。同署によると、「通帳は預かったものだ」とする一方、「金を引き出した。遊ぶ金が欲しかった」と供述している。
逮捕容疑は２０１１年１月〜２月ごろ、愛知県春日井市に住む無職女性（８７）の自宅で郵便貯金通帳を盗み、同年１２月末までの間、５８回にわたり計約１７００万円を引き出した疑い。
同署によると、栗岡容疑者は女性から資産運用について相談を受けており、通帳の保管場所や口座の暗証番号を知っていたという。今年１月、貯金が引き出されていることに女性の親族が気づき、同署に相談した。
みずほ証券によると、同容疑者は１９９５年４月に入社。０７年１２月から名古屋支店で営業を担当していた。同社は「社員が逮捕されたことは誠に遺憾。現在事実関係を確認中」としている。