タイのBBTVで放送中のタイ版「アイアンシェフ」。世界80カ国で放送された【拡大】
和、フレンチ、中華などの一流シェフがキッチンスタジアムで腕を競う「-鉄人」は、1993年10月から99年9月まで6年間放送。奇抜な衣装に身を包んだ司会の俳優、鹿賀丈史(61)が「私の記憶が確かならば…」などと語るキザなセリフは流行語にもなった。
また、道場六三郎氏(81)、坂井宏行氏(70)、陳建一氏(56)ら出演シェフも人気者になり、午後11時枠では異例となる平均14・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の高視聴率を記録した。
米エミー賞にもノミネートされるなど、その評判は海外にもとどろくように。その後、番組のフォーマットをフジから購入した米テレビ局が2004年から「アイアンシェフ」のタイトルで放送し、現在まで世界80カ国でオンエアされた。
今回、国境を超えて世界中の視聴者の心をつかんできた同番組が凱旋帰国。復活の理由について、編成制作局の荒井昭博局長は「海外で放送されていく間にブラッシュアップされて、大きくなった『アイアンシェフ』を放送しようと思いました」と説明する。
司会者、料理人ともに一新され、豪華なセットなどエンタメ色をより強くしていくという。どんな司会者が登場するのか興味深いが、料理人も現在スタッフが東京や大阪の名店を食べ歩き、“発掘”中というから楽しみ。よりパワーアップした「アイアンシェフ」がゴールデンタイムの“鉄人”をめざす。
(紙面から)