サムスン・アップルの特許訴訟、欧州で審理再開

 ブルームバーグ通信によると、オランダ・ハーグの裁判所は7日(現地時間)、サムスン電子と米アップルによる特許訴訟の審理を再開した。

 サムスンとアップルはオランダでもデザイン、通信関連の特許侵害をめぐり双方を提訴している。アップルは同日の審理で、サムスンのスマートフォン(多機能携帯電話端末)がマルチタッチ技術に関する特許を侵害していると主張した。マルチタッチ技術とは、2本の指で画面上の特定部分を拡大・縮小する機能を指す。サムスンは今年初め、アップルと台湾の宏達国際電子(HTC)による英国での訴訟で、マルチタッチ技術が特許として認められなかった点を挙げ、同日の審理で反論したとされる。オランダでの判決は10月以降に下される予定だ。

 また、今月14日にはドイツ・マンハイムの裁判所でもアップルのマルチタッチ特許をめぐる訴訟の審理が行われる。ドイツの裁判所は今月21日ごろに判決を下す見通しだ。先月の韓国での判決や、米国での陪審評決では「保護主義」論争が起きた。欧州での訴訟は、サムスン、アップルの双方にとってホームグラウンドではない場所での判決となるため、注目を集めている。両社は現在、米国、韓国など9カ国で30件以上の訴訟を展開している。

卓相勲(タク・サンフン)記者
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