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福島県沖のケガニやイカ店頭に9月11日 15時57分
東京電力福島第一原発事故のあと、福島県沖で試験的に行われている漁で、新たに対象に加わったケガニやスルメイカの販売が、相馬市などで始まり、福島県沖でとれた生の魚介類が1年半ぶりに店頭に並びました。
福島県沖の試験的な漁は、10日から、対象の魚介類を10種類に拡大し、ゆでずに生で出荷することもできるようになりました。
10日に水揚げされた魚介類からは放射性物質は検出されず、相馬市の松川浦漁港では、11日朝、新たに対象に加わった生のケガニやスルメイカおよそ750キロの出荷作業が行われました。
ケガニやスルメイカは、早速地元の店で販売され、このうち相馬市内のスーパーマーケットには、開店と同時に買い物客が次々に訪れました。
福島県沖でとれた生の魚介類が販売されるのは、原発事故以来1年半ぶりで、買い物客たちは、ケガニを手にとって、鮮度のよさを確かめては買い求めていました。
価格は、標準的な大きさのケガニが一匹198円で、初めての売り出しのため、震災前に比べて2割ほど値引きをしたということです。相馬市の60歳の女性は、「実家が漁師で小さいときから地元のものを食べているので、楽しみに待っていました。他の魚も早く食べられるようになってほしい」と話していました。
スーパーで魚介類の仕入れを担当している菅野正好さんは「安全だとわかって買ってもらえてうれしいです。きょう仕入れた分は全部売り切りたいです」と話していました。
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