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松下郵政民営化・金融相死亡 自殺か
9月10日 23時49分

松下郵政民営化・金融相死亡 自殺か
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松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣が、10日夕方、東京・江東区の自宅で、首をつった状態で見つかり、病院に運ばれましたが、死亡しました。
関係者によりますと、遺書とみられる書き置きがあったということで、警視庁は松下大臣が自殺したとみて詳しい状況などを調べています。

10日午後4時45分ごろ、松下忠洋郵政民営化・金融担当大臣(73)が、東京・江東区東雲の自宅のマンションで首をつっているのを、買い物から戻った妻が見つけました。
松下大臣は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
警視庁によりますと、松下大臣は、10日午後、外出する予定だったため秘書と警護担当の警察官がマンションに迎えに行き、インターフォンや携帯電話を鳴らしましたが、連絡がとれなかったということです。
このため妻が玄関の鍵を開けて中に入ったところ、松下大臣が首をつった状態で見つかったということです。
松下大臣は、衆議院鹿児島3区選出の当選5回で73歳。
旧建設省を経て、平成5年の衆議院選挙に自民党から立候補して初当選しました。
郵政民営化の是非が争点となった前々回(平成17年)の衆議院選挙では、郵政民営化に反対して無所属で立候補しましたが落選し、前回の衆議院選挙で国民新党から立候補し、復帰を果たしました。
関係者によりますと、遺書とみられる書き置きがあったということで、警視庁は、松下大臣が自殺したとみて詳しい状況などを調べています。

金融庁“来られない”と連絡

金融庁の岡田広報室長によりますと10日午後5時前に、松下大臣が自宅で倒れているという連絡が金融庁に入り、さらに午後6時前に、大臣は「病院に搬送された」という連絡が入ったということです。
松下大臣は、午前中は金融庁に登庁する予定はなく、午後、公務で会議が予定されていたということですが「来られない」という連絡があり、10日は登庁していなかったということです。

自見代表“大変残念だ”

国民新党の自見代表は記者会見で、「突然のことで驚いており、心からお悔やみ申し上げたい。先週、国会が事実上閉会したので、国民新党のすべての議員で打ち上げをした際、松下氏は、たいへん元気で、焼酎を飲みながら、乾杯の音頭を取っていた。松下氏には、前立腺の病気があったが完治し、ことし6月に閣僚になるときには、『もう大丈夫だ』ということだった。原発事故以来、経済産業副大臣などとして、福島県民の立場に立って職責を果たしてきただけに、大変残念だ」と述べました。

野田首相“とても驚いている”

野田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、松下郵政民営化・金融担当大臣が死去したことについて、「悲しい訃報をうけ、とても驚いている。いつも厳しい時に励ましてくれた。言葉も見つからない。心からご冥福をお祈りしたい」と述べました。

亀井静香氏“びっくりしている”

国民新党を離党した亀井静香氏は、NHKの取材に対し、「今知ったところで、びっくりしている。ことしの春、松下氏は、ガンで病院に入院していたことがあり、お見舞いに行ったことがある。亡くなられた詳しい状況や死因は分からないが、お悔やみ申し上げたい」と述べました。

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