各位
平成24年9月11日
株式会社アークライト
訴訟の提起に関するお知らせ
当社は、平成24年9月11日付で東京地方裁判所に訴訟の提起を行い受理されましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.訴訟の提起を行った裁判所及び年月日
東京地方裁判所 平成24年9月11日
2.訴訟の相手方(被告)
池田 康隆 氏
3.訴訟の原因及び提起されるに至った経緯
訴外「あゆ屋」という同人サークル(以下「あゆ屋」という)が、東方版シャドウハンターズとされる「幻想郷闘乱記」なるゲームを製作し、販売を開始したところ、被告は、あゆ屋に対し何らコピー・転用等の許諾を与えていないとして、平成24年9月1日ころ以降、あゆ屋と協議交渉等した。その結果、最終的に、あゆ屋は、被告ら製作にかかるシャドウハンターズのコピー・転用等を認めたようで9月3日ころ、販売停止及び自主回収をすると回答した。被告はそれらの行為の中で、9月1日ころから2日ころにかけて、あゆ屋による本件無断コピー等行為を指摘し、同行為が他人の権利を侵害するものであり、大きな問題であることを指摘した上で、あゆ屋と当社を結び付けて、「アークライトさんの役員さんだったと思うけど、こんな事してて大丈夫なんだろうか?なんか納得いかないことが多い。」「以前ご本人から直接名刺を受け取ったんですが。役員ではなかったのですね。」などとツイートを行った。
あゆ屋は、当社の役員であったこともなければ、従業員であったこともなく、あゆ屋による本件無断コピー等行為につき、当社は全く無関係であるが、被告は、あゆ屋が本件無断コピー等行為を行う者、すなわち、他人の権利を侵害する違法な行為を行う者であることを明示した上で、あゆ屋が当社の役員だと摘示した。
更に被告は、第三者からあゆ屋が当社の役員でないことを指摘されても、被告があゆ屋から当社の役員又は従業員であると記載された名刺を直接受領したと摘示し、仮に当社の役員でなくとも、当社の従業員であると摘示した。その結果、当社は、違法行為を行う者を役員又は従業員とし、かつ、同違法行為を漫然と放置している会社だとの印象を、被告のツイートを読む者に与え、当社の名誉及び信用を棄損した。
被告は、かつて当社と契約して取引をしていた者であり、当社があゆ屋を役員としたり、従業員として雇用したことがないことを知っていたか、容易に知り得る立場にあった。また、あゆ屋が被告が指摘するような名刺を使用した事実もない。しかも、被告とあゆ屋との問題は、個人間の問題であって、当社は全く無関係である。被告があゆ屋との問題について述べるとしても、個人間の問題のみ述べれば事足りるものを、敢えて無関係の当社の会社名(商号)を出し、あたかも当社が関与しているかのような印象を一般読者に与えている。
被告の本件ツイートは、当社の名誉及び信用を棄損する点で、また、ネット上を含め当社に対するいわれなき批判等を惹起した点で、当社の権利を侵害する違法なものであり、不法行為を構成する。
4.訴訟内容及び訴訟の目的の価額
(1)訴訟内容:損害賠償等請求事件
(2)訴訟目的の価額等:金500万円及び遅延損害金、並びに、被告は、被告のツイッター上での別紙ツイートを削除するとともに、同ツイッター上で当社に対し別紙訂正及び謝罪せよ。
5.今後の見通し
当社としましては、被告の不当な行為に対して当社の正当性を主張して参ります。なお、本訴訟に関し、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示いたします。
以上