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 2012/7/24(火)
 尾鷲漁協役員会 震災がれき 受け入れ反対を決議
【尾鷲市行政を手厳しく批判する長野規一尾鷲漁協組合長=尾鷲市港町の尾鷲漁協事務所で】
【尾鷲】尾鷲漁協長野規一組合長は二十三日、尾鷲市港町の同漁協事務所で緊急記者会見を開き、同市南浦三田谷の山林で計画が進められている新規採石事業と、同市が受け入れを検討している東日本震災がれきの広域処理について、十八日の役員会で反対を決議したと発表した。長野組合長は、岩田昭人市長から何ら説明を受けていないとして、「毎朝魚市場に来る_魚の市長_はパフォーマンスだけなのか」と手厳しく批判した。

 長野組合長によると、同市の建設業橋本組(橋本考也社長)が、同市の水道水源地がある矢ノ川上流の山林で採石計画を進めているのをうわさとして知ったのは十七日という。十八日に役員会を開き、採石計画の「絶対反対」を決議した。二十日に橋本組が同漁協を訪れ、「泥水を極力少なくする工法にする」などの説明を受けたとしながらも、長野組合長は「自然を破壊して、漁業者や水産加工業者に迷惑を掛けることが許されるのか」と「絶対反対」を表明した。

 また、かねて同市が受け入れの可能性を検討している災害がれき処理についても、「放射能はないとは思うが、風評が出たら、養殖漁業も天然魚も終わり。組合員から反対表明を求める声が出ている」とし、「岩田市長に電話で受け入れ反対を申し入れたが、やめるとは言わなかった」と述べた。さらに、「岩田市長が毎朝魚市場に来ていながら、ひと言も言わない。間違っている。_魚の市長_はパフォーマンスだけなのか」などと激しく批判した。

 同漁協は二十四日にも再び役員会を開いた上で、近く臨時総会を開いて協議する予定。

 県尾鷲建設事務所によると、橋本組の採取計画認可申請書を五月一日受理。全体計画面積は六万八千四百三十平方メートル。採石量六十一万七千六百四十四立方メートル。書類的には補正作業が終わり、七月九日付で岩田市長宛て意見照会を出したという。




  
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