【永田町ワイドショー】藤本順一&東洋大教授・薬師寺克行氏(2012年9月8日掲載)
民主党の代表選、自民党の総裁選は公示日を前に各陣営が激しい駆け引きを繰り広げている。自民党の安倍晋三元首相(57)が派閥分裂覚悟で意欲を見せれば、谷垣禎一総裁(67)も再選は厳しい見通しながらも出馬表明。一方、民主党の細野豪志環境相(41)が一時出馬に傾き、野田佳彦首相(55)が冷や汗をかく場面もあった。今回は元朝日新聞政治部長で東洋大教授の薬師寺克行氏をゲストに迎え、本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏との特別対談をお送りする。混迷のダブル党首選をどう見るか――。
藤本:本欄初となる朝日知識人VS東スポ痴識人との激突ですね(笑い)。薬師寺さんは記者時代、故安倍晋太郎元外相の番記者を担当されたこともあって、晋三氏とも秘書時代からよくご存じとのことですが、今回の総裁選へ再登板の動きをどう見ていますか?
薬師寺:2006年の総裁選に出馬した際、伯父で元興銀頭取の西村正雄氏(故人)に「立候補はまだ早い」と諭されながらも首相となり、案の定、経験不足を露呈しました。お友達ばかりを集め、党も内閣の運営もなかなかうまくいかなかった。安倍内閣では閣議前、安倍氏が部屋に入ってきても、閣僚の多くが座ったままおしゃべりをしていたことが話題になりました。今回はお友達を中心に短命に終わった安倍内閣をもう一度、という思いで動いているのでしょうね。しかし、安倍内閣には参院選の大敗や現職閣僚の自殺など負の印象がありますから、情勢は大変厳しいでしょうね。
藤本:再登板となれば、同窓会内閣ですかね。だけど、国民からすれば昔を懐かしむには生々し過ぎる(笑い)。
薬師寺:まあ、安倍氏自らが動いたのか、お友達が声を掛けたのか分かりませんけど、双方が完全燃焼しきれていないことは間違いないでしょう(笑い)。また安倍氏の動きの底流には、谷垣氏の再選を許せば党内のハト派が政権の中心に座り、タカ派が脇に置かれてしまうという危機感もあるでしょう。6日には安倍氏と石破茂氏(55)が合同で勉強会を開催し、連携も視野に入れていると強調していましたが、2人の物の考え方や政策が共通しているとはとても思えない。
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