全日本プロレスの元3冠ヘビー級王者・諏訪魔(35)が“お寺プロレス”に初進出することが分かった。地元の神奈川・藤沢市で行われる「藤沢市民まつり」の中で、29日に一遍上人ゆかりの「清浄光寺(通称・遊行寺)」でプロレスマッチを提供する。由緒あるお寺の境内でプロレスとはなんともミスマッチだが、諏訪魔はプロレスで地域振興にも取り組む構えだ。
諏訪魔は「市民の間から『藤沢一番のイベントでプロレスをやってほしい』という声が噴き出して、7月ぐらいから動いていた。ぜひ頑張りたい」と打ち明けた。
藤沢市出身の諏訪魔は今年5月12日に同市の秩父宮体育館で初めてプロデュース大会を開催した。これは所属する全日プロの興行をプロモートしたプロレス大会だったが、今回は違う。藤沢市から正式な要請を受け、市民まつりで、29日にプロレスマッチを提供することになったのだ。
サブタイトルも「プロレスで藤沢を元気にするぞ! オイッ!!」に決まった。諏訪魔は主にマッチメークや大会の運営などプロレスの専門的な知識を要する分野を担当する。地域とプロレス団体がコラボするケースはあるが、レスラー個人が地方自治体とスクラムを組むことは極めて珍しい。
しかも、なんとリングは「遊行寺」の境内に設置するという。「遊行寺」は鎌倉時代の名僧、一遍上人を開祖とする時宗の総本山。1325年に開山以来、同寺でプロレスの試合を行うことはもちろん初めてだ。2試合を予定し、諏訪魔はレスリング教室も行う。
市民まつりは人口41万人を超える藤沢市を挙げてのイベントだけに、プロレスへの波及効果も見込まれ、諏訪魔は「一般層に向いて打って出られる。プロレスは触れてもらえることが一番だからね」と相乗効果を期待している。
さらに藤沢市の鈴木恒夫市長からは「ぜひ、藤沢市民のために歴史ある3本のベルトを持って帰ってきてほしい」とハッパをかけられた。諏訪魔は23日の全日プロ・横浜文化体育館大会で新3冠王者・船木誠勝(43)に挑む。王座奪取に成功すれば、王者として地元凱旋を果たせる。藤沢市からも3冠奪取を厳命された格好だ。
この日は、試合会場となる境内をひと足早く訪れた。「絶対に(ベルトを)持ち帰りますよ。秒殺に気をつけて、スキあらば俺が秒殺してやる」と一遍上人像を前に闘志を再点火させた。
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