昨日は東京湾を渡り、愛甲さんとおいしいランチをご一緒してブレインストーミングしたあと
先日送られてきた「こころの科学 7月号」に載っていた神田橋先生による「もっと笑顔が見たいから」の書評の話をしました。
「一読して大爆笑しましたよ。神田橋先生によるギョーカイめった切りじゃんこれ、とか思って。一次障害に働きかけない人々が読んだら青くなるかも。だからこそ、岩永先生を高く評価していらっしゃるんですね。一次障害は治らない、というより、治るのなら二次障害、って決めているギョーカイメジャーも多いからなあ。医学的にうんぬんより政治的な何かを感じたりするわけですが。ところで愛甲さんもIQぐぐっと上がったケースとかありましたよね」
「IQが20上がった人がいます。施設から出て一人暮らしするのが夢だったんですけど、今はアパートに暮らしています。夢をかなえたんですね」
そのあと、その人にどういう介入をしたかお話を聞きました。またトンデモ扱いする猿烏賊の顔が浮かびますが、信じないのならそれで結構。本も買わないで証拠見せろとか、そういう出すぎた真似をしなければいくらでもインチキ扱いしていてくださって結構です。なんか薬やサプリのんだわけじゃないですよ。
愛甲さんはソフトな方ですからね。もちろん「大リーグ養成ギブス」方面の介入はしない。
ただ、「知的障害がある」と見なされるとやらせてもらえないことをやるチャンスが与えられ、眠っていた可能性が花開いたって言う感じ。幸運にも7月29日にご出席なさる42名の方々は、それをお聞きになれるでしょう。誰もが20上がるわけではないかもしれない。5の人もいれば、30上がる人もいるかもしれないし、IQには現れなくても、生活力がつくことはたしかな介入です。だってかつてのちゅん平さん、これできなかったもの。今はできる。
そういう介入でした。今すぐできて、金がかからなくて、できれば身体の中に何か入れない介入。それでも変わるんですね、脳は。一次障害は。
あ、ところで「こころの科学 7月号」は、神田橋先生の書評がゲラゲラ笑えるほど面白くて鋭いだけじゃなく、そのほかにもいい記事てんこもりなので、読んだほうがいいです。献本いただいたからってわけじゃないですけど、皆様のためになると思うので宣伝しておきます。
先日送られてきた「こころの科学 7月号」に載っていた神田橋先生による「もっと笑顔が見たいから」の書評の話をしました。
「一読して大爆笑しましたよ。神田橋先生によるギョーカイめった切りじゃんこれ、とか思って。一次障害に働きかけない人々が読んだら青くなるかも。だからこそ、岩永先生を高く評価していらっしゃるんですね。一次障害は治らない、というより、治るのなら二次障害、って決めているギョーカイメジャーも多いからなあ。医学的にうんぬんより政治的な何かを感じたりするわけですが。ところで愛甲さんもIQぐぐっと上がったケースとかありましたよね」
「IQが20上がった人がいます。施設から出て一人暮らしするのが夢だったんですけど、今はアパートに暮らしています。夢をかなえたんですね」
そのあと、その人にどういう介入をしたかお話を聞きました。またトンデモ扱いする猿烏賊の顔が浮かびますが、信じないのならそれで結構。本も買わないで証拠見せろとか、そういう出すぎた真似をしなければいくらでもインチキ扱いしていてくださって結構です。なんか薬やサプリのんだわけじゃないですよ。
愛甲さんはソフトな方ですからね。もちろん「大リーグ養成ギブス」方面の介入はしない。
ただ、「知的障害がある」と見なされるとやらせてもらえないことをやるチャンスが与えられ、眠っていた可能性が花開いたって言う感じ。幸運にも7月29日にご出席なさる42名の方々は、それをお聞きになれるでしょう。誰もが20上がるわけではないかもしれない。5の人もいれば、30上がる人もいるかもしれないし、IQには現れなくても、生活力がつくことはたしかな介入です。だってかつてのちゅん平さん、これできなかったもの。今はできる。
そういう介入でした。今すぐできて、金がかからなくて、できれば身体の中に何か入れない介入。それでも変わるんですね、脳は。一次障害は。
あ、ところで「こころの科学 7月号」は、神田橋先生の書評がゲラゲラ笑えるほど面白くて鋭いだけじゃなく、そのほかにもいい記事てんこもりなので、読んだほうがいいです。献本いただいたからってわけじゃないですけど、皆様のためになると思うので宣伝しておきます。
「一次障害は治らない、というより、治るのなら二次障害」ということですが、「やらせてもらえないことをやるチャンスが与えられ」たことで改善したことというのは、実はやはり二次障害だったと言えるのではないでしょうか。
「ありのまま=成長しなくてもいい」というとらえ方だとチャンスをうばうことによる二次障害が作られてしまうという見方もできると思います。
「ありのまま=できることはさせる」ことによって、治らない障害はありのまま、でも、成長できるところはありのままに成長するのではないかと思います。
ですから、本人は自然体でも成長できるところは成長するので、「支援」あるいは「教育」というからには、ほんとうは自然体で成長する以上の成長を促す必要があるのではないかという見方もあると思います。
「支援」や「教育」が二次障害を引き起こしているとしたら論外ですが、無用な支援によって成長のチャンスをうばわないだけでも、本人の成長は見られるはずだと思っています。
おお、なるほど。知的障害が発見され色々な機会が与えられていなかったために元のIQにとどまっていたということも当然考えられますね。もしそうだとしたら、支援の世界が作っちゃった二次障害ですね。
私はつねづね思うことですが、神田橋先生のような方には一次とか二次とか関係ないのではないだろうかと。我々に合わせてその言葉を使ってはくださっていますが。
自閉症はスペクトラムという考え方と自閉症は治らないという考え方は両立しないのですが、まあアインシュタインだエジソンだと喧伝しながら知的に高い人にも最低賃金の仕事を用意する、といったような矛盾はギョーカイのあちこちに見られるので、何か私にはわからない大人の世界なんだろうなあとまったりと見ています。
またお越しくださいませ。
でもなかなか支援者には伝わりにくい方もいらっしゃり……。
「この子は○歳だから、○歳なりの伸びをしているところもあるはずです」
ということを伝えても、
「自閉症児」
というくくりで見る癖が、抜けない方も現場におられるのです。
なのでその現場の方には、本人が一人でできるところを実際に見てもらいました。
(一人で支援者の迎えを待ち、自分で家を出て鍵をかけて支援者と出かけるというところ)
できるところに支援してしまうと、本人が「やらなくてもいい」「自分でやってはいけないの?」と、勘違いしてしまう気がするんです。
安全が確保できるならやや放置も支援では?
そうなんですよ、おまきさん。
養護学校の高等部の入学式の日、教室に行きましたら、担任の先生が入学生のリボンを息子につけてあげようとしました。私、一瞬「えっ!? 自分でつけさせないの?」。
すると、息子は「自分でつけます」とバクッと先生の手からとって、自分でつけました。
・・・わかります? こうしたことが自立の機会を奪っていると思うんですよ。
また、こういうことも。
ある施設に、息子が1週間お世話になることになり、親子3人車で行きました。玄関前で、荷物をおろし、息子に持てるだけの荷物を自分で持つんだぞ!と持たせたのですが、玄関から出てきた支援者の方が、「よくきたねー」と、息子の荷物を全部持ってあげてしまいました。
・・・・・
お客さまだからというホテルのサービスと、自立を促す施設のサービスはちがうだろ!ということです。(そのあとのミーティングで、「できることはやらせてください」とお願いしました)
「できるところに支援」すると、普通の子どもでも、「靴下はくよー」と言うと、足を突き出すだけだったり、「上着きるよー」と言うと、両手を横に広げるだけだったりになる、という話は、息子の幼稚園時代の園長が言ってました。
それこそ二次障害でしょ。
余計なお世話するくらいなら、ほっといた方がよっぽど成長するということもあると思います。(ちょっと熱くなってしまいました。失礼しました)
幼い頃言葉がほとんど無かった息子もIQ50程度から80まで上がりましたし、
去年一年間のOTでも随分身体運動面でも伸びました。
私は大人になってから診断されたけど、色んな工夫や学習などを地道に重ねた結果でしょうか、
当初30才過ぎでWAIS-Rで114だったのが、40才手前でWAIS-3で122に伸びました。
専業主婦やってても、日頃の積み重ねで伸びるものだなと感動しました。
ほんと、大人になってからでも発達しますよ(^^)
今後は年老いても認知症にならないよう、地道に修行に励みます♪
白くま母さんや他の高齢者医療に携わっている方たちから聞いたのですが、高齢者も今と昔では方針が違って、できることは自分でするようにしたほうが健康にいいそうです。
それが障害のある人の場合にも、周囲に常識として染み渡ってくるといいですね。
高機能のニキさんやちゅん平さんでも、大人になってからでも、私が一緒に仕事をするようになってからでも、柔軟性がぐっと増したりしています。以前は必要だった配慮をひとつひとつ除いていっても混乱しなくなっています。
もちろん注意深く観察しながらですが。
お子さんの場合にはなおさらでしょう。
またお越しくださいませ。
別にIQをはかっていなくても、大人になって経験を積んで色々な能力が伸びている人は普通にいますよね。障害がある人だって例外ではないでしょう。
でも伸びると困る人がいて、そういう人は他人が伸びても困るみたい。たぶん年金かなんかの関係なんでしょうね。「大丈夫、きみんちの子は伸びないよ」って安心させてあげたいです。
ところで今度のニキさんの本には、自閉症のおばさんからおばあさんになるための心得が結構書いてあります。私はニキさんよりちょこっと年上なんですけど、あんなに深く考えていないので、ただただ感心します。
またお越しくださいませ!
わっはっは。ネット上のAFCPは猿烏賊御用達うじうじ医師ですが、地域ではまさかそういうキャラだと思いませんでした。明らかに志の違う人なので、大地君とかにちょっかい出さなければこちらもなまあったかく見守るだけですんだんですが。
地域でもそうだったんだとわかったのはやすさんのおかげです。
ありがとうございました。