オスプレイ:フロリダ事故も人的要因…防衛省報告書
毎日新聞 2012年09月11日 11時32分(最終更新 09月11日 12時10分)
防衛省は11日、米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが6月に米フロリダ州で墜落した事故の分析評価報告書を公表した。既に公表しているモロッコでの墜落事故と同様、「人的要因が大きい」と結論づける一方、回転翼を前傾させる「転換モード」で飛行中にマニュアル違反があったことが判明。転換モードの運用ルールを策定する必要性を示す内容となった。
森本敏防衛相は11日午前の記者会見で「二つの事故だけで安全性を確認する考え方には立っていない」と述べ、日米合同委員会で安全対策のための運用ルール策定を急ぐ考えを示した。
報告書によると、事故は2機が編隊を組み、回転翼を前傾させた「転換モード」で飛行中に発生。事故機は降下旋回中、機長が先行機との位置関係の認識を誤ったため、先行機の飛行経路を横切り、後方乱気流に巻き込まれて墜落した。